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武士道と大和魂のルーツ 穂森幸一

2023年1月26日13時34分 コラムニスト : 穂森幸一
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私のたましいは主を誇る。貧しい者はそれを聞いて喜ぶ。私とともに主をほめよ。共に、御名をあがめよう。(詩篇34:2、3)

大和魂を辞書で引くと、仏教や外国の教えが入る前の日本民族固有の精神とか、日本精神の神髄という説明がありますが、あまりよく分かりません。どのような背景で生まれ、日本人の心にどのように培われたのでしょうか。

古代ユダヤ人は国家存亡の危機に際して何度か、東の方に向かって流浪の旅をしています。アッシリア捕囚、バビロニア捕囚の時にも、東の果ての国、日本にまで来たのではないかという痕跡は、国史学者や考古学者によって確かめられようとしています。イスラエルからの最後の脱出は、AD70年に世界最強といわれるローマ軍に立ち向かい、エルサレムが完全に破壊され、国家が完全消滅した時ではないかと思います。この時に、ユダヤ人は世界中にディアスポラ(離散)していきます。

ユダヤの熱心党967人が、死海の畔にあるマサダ砦に立てこもり、民族の誇りをかけて最後の抵抗を試みます。私もこの砦跡の丘を訪問したことがあります。高さが450メートルあり、蛇の道と呼ばれる細い道しかなく、登るのは困難ですが、ロープウェイで行くことができます。砦には10トンの水を貯える地下施設と、大量の食糧が保存してあったようです。年1回発生する砂漠の鉄砲水を地下施設に取り込む装置があり、水は保存できていたようです。

この砦は、ヘロデ大王が離宮として築いたものですが、サウナやプールもあり、地下の水で野菜も育てていたといわれます。ここをローマ軍1万人が取り囲みますが、攻め落とすことができず、3年間籠城を続けます。最後はローマ軍が盛り土をして同じ高さの丘を造り、攻め込んできます。その時は、全員自決して玉砕していました。水汲みに行っていた女と子どもだけが生き残ったといわれます。

捕囚の辱めを受けず、死を選んだ潔さから「マサダ魂」と呼ばれました。今でもここで、イスラエル軍の入隊式があります。ユダヤ人はどこに行っても、マサダ魂を忘れなかったようです。この精神を受け継いだ大和の人々が「大和魂」という言葉を生み出したと思っています。

武士道という言葉は、武士の生き方を書いた江戸時代初期の書物などがその根拠に挙げられますが、日本人の気高い精神を海外の人々に伝えようとした新渡戸稲造の著書が発端ではないかと思います。

奇想天外な発想と思われるかもしれませんが、私は武士道を生み出したのは、天狗と山伏なのではないかと思います。山伏の姿形は、正統派ユダヤ教徒の格好に酷似しています。日本に渡来してきていた古代ユダヤ人は政権の中枢部に入り込みますが、政争に敗れたとき、山に逃げ込み、山伏になったのではないかと推測しています。その中に鼻の高い、赤ら顔の人がいて天狗と呼ばれるようになったのではないでしょうか。

サムライという言葉はヘブル語の「シャムライ(守る者)」に由来していると思いますが、聖書の中に出てくる頼もしいサムライは、アブラハムです。4人の王の連合軍がソドムとゴモラを襲い、全財産を奪い、そこにいた人々も捕えていきます。この中にアブラハムの親類が含まれていたため、アブラハムは彼らを追跡し、財産も人も全て奪い返します。そして、自分の報酬に関しては何もいらないと申し出ています(創世記14章参照)。このアブラハムの姿勢こそ、武士道の精神そのものです。

今の時代で最強の軍人は、シナイ半島に住んでいるベドウィンだといわれます。砂漠を移動しながらテント生活をしていますが、家長はいざという時は家族を守るために命懸けで戦います。ヨルダン政府もイスラエル政府も、ベドウィンに銃の保持を認めています。そして、国境を越えての移動も許されています。ヨルダン国王の依頼で、ベドウィンはヨルダン軍に入っています。ベドウィンは勇敢な古代ユダヤ人をほうふつさせます。

古代ユダヤ人は、東の国を目指す長い旅の道中、家族を守るために強くならなければなりませんでした。そして、大和の国に着いたときにはサムライになっていたというストーリーには、ロマンがあるのではないでしょうか。

源義経は若い頃、牛若丸と呼ばれていましたが、鞍馬山で武芸を授けたのは天狗だといわれます。天狗はユダヤ系の修行僧だったと思えば納得できます。

佐賀鍋島藩士、山本常朝は、武士道入門書『葉隠』の冒頭で、「武士道とは死ぬことと見つけたり」と書いています。この言葉が独り歩きして、武士は死に急いでいると受け取られたこともあったようです。しかし、その本意は「心の中で先に死んでおくこと、つまり一切の迷いを捨て去る」。そうすると、職務を全うできるということらしいです。

山本常朝の言わんとすることを実践した人がいます。それは、新約聖書に登場する使徒パウロです。新約聖書ピリピ書1章21節で「私にとって生きることはキリスト、死ぬことも益です」と述べています。これこそ、武士道の神髄ではないでしょうか。

日本の長い歴史の中で培われた気高い自己犠牲の精神、弱き者を守るために捨て身で臨んでいくチャレンジ精神は、脈々と受け継がれているのではないでしょうか。このような日本の精神がキリストの福音と結び付くときに、素晴らしい世界貢献ができると期待しています。

いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです。そうすれば、私は、自分の努力したことがむだではなく、苦労したこともむだでなかったことを、キリストの日に誇ることができます。(ピリピ2:16)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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