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いと高き神に、誉れあれ 穂森幸一

2022年12月1日14時03分 コラムニスト : 穂森幸一
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天を創造した方、すなわち神、地を形造り、これを仕上げた方、すなわちこれを堅く立てた方、これを茫漠(ぼうばく)としたものに創造せず、人の住みかにこれを形造った方、まことに、この主がこう仰せられる。「わたしが主である。ほかにはいない」(イザヤ45:18)

若い人々の間で、極端な宗教離れに向かうか、カルト宗教のとりこになってしまう傾向が強いのは、日本だけではなく、先進国といわれる国々で見受けられるのではないかと思います。特に日本では、宗教は非科学的なもので、無宗教が正しいと信じている人が少なくないように思います。

日本でこのような宗教離れが起きているのは、戦前に軍部が進めていた国家神道の政策に対する反動もあったのですが、教育の影響も少なくないといえます。政教分離が法律で規定され、教育界でも宗教の遮断が行われました。GHQのウォー・ギルト・インフォメーションにより、戦前の日本の歴史や文化の否定、7千冊の書物の焚書(ふんしょ)、戯曲や演劇の中で父親を尊重するような表現は全て削除されたりしました。マスコミや放送の検閲も徹底して行われました。その結果、宗教はタブーとする風潮が生まれ、今日まで続いているのではないかと思います。

戦後の日本は宗教を封印し、明治維新を立ち上げた精神論も、日本の歴史の中から生まれた文化や伝統も軽視され、経済第一で突き進みました。その結果、高度経済成長を戦後10年、20年足らずで成し遂げますが、若者の心には空しさが生じ、過激な左翼活動に行くか、カルト宗教にのめり込んでいったのではないかと思います。そうではない人々は退廃的になるか、指示待ち症候群になるしか道はなかったのかもしれません。

マッカーサー元帥は占領政策の中で、日本を西側陣営に引き留めておくためにキリスト教を活用しようと試みました。米本国に宣教師を2万人派遣するように申請します。そして、宣教師の引っ越し作業まで米軍が協力し、どれだけ荷物があっても無料で引き受けたといわれます。敗戦で困窮している日本に米国民からの救援物資を受け付けます。そして、救援物資の配布所として優先的に教会を活用しました。

教会に行けば生活に必要なものがもらえるということで、長い行列ができたそうです。また、優先的に配布してもらえるかもという気持ちで日曜礼拝に出席した人も多く、入り切れないほどの人が押しかけたといわれます。しかし、経済が動き、生活が落ち着いてくると、だんだん寄り付かなくなったといわれます。宗教の遮断も良くないし、物で人の心を釣るのもいけないことです。地道な宣教の働きによるしかないと思います。

今私たちにできることとしては、日本の若者が宗教について考える時間を持てるようにすることではないかと思います。その一つの方策として、学校に宗教講座みたいなものを設けて正しい情報を提供し、生徒自身が自分で考えて選択できるような環境が作れないかと考えています。ただ、教育基本法の中に特定の宗教と関わったり、教えたりしてはいけないという項目があります。

私は、特定の宗教はだめだけど、宗教全般がだめと言っているわけではないから、鹿児島県宗教者懇和会としては関わることができるのではないかと思いました。関係者のご協力により、鹿児島大学の稲盛アカデミーで宗教講座が取り上げられることになりました。各宗教界の人が、宗教者個人としての生き方について話す機会が与えられました。神道、仏教、キリスト教、諸宗教の宗教者が講師として招かれ、90分間語る機会がありました。この講座が2年間続けられました。とても画期的な試みだったと思います。

私の担当になったとき、キリスト教の歴史を語り、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通する信仰の父はアブラハムであり、同じ神様を信じながら行き違いが生じているのだということを説明しますと、学生さんは驚いていました。

これはまだ学術的には仮説の段階ですが、神道はユダヤ教の影響を受けていて、仏教は原始キリスト教や景教の影響を受けていると主張する国史研究者が出てきています。神職の衣装や動作の根拠を旧約聖書の中に見いだすことができます。おみこしは契約の箱の名残と言ってもおかしくありません。ユダヤ人が2千年間流浪の民となり、イスラエルの地から失われていたユダヤの文化や伝統の名残が日本の地で見られるというのは、大変興味深いです。

日本の神話の中に「万物の根源を示す天之御中主(アメノミナカヌシ)、高御産巣日(タカミムスヒ)、神御産巣日(カミムスヒ)という三柱(みはしら)の神がおられたが、すぐお隠れになり、他の神々が生まれた」とあります。三柱の神とは三位一体の神のことではないかと思います。私は、原始キリスト教徒の流れを汲む古代ユダヤ人が渡来していたが、事情があって信仰を隠したという意味に解釈しています。日本の神社には地方の権力者が祭られていますが、守護神という立場であり、主祭神は隠れている天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)なのではないかと思います。

仏教はインドで使徒トマスの影響を受け、大乗仏教から小乗仏教になったと考えられます。さらに、中国で景教の影響を受けて密教になったといわれます。お坊さんに確認しますと、一見仏像を拝んでいるようであるが、その背後におられる天地宇宙の創り主を拝んでいるという主張をします。

主イエスは「わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです」(マタイ5:17)と語られました。ユダヤ教を廃止するためではなく、完成させるために来たと宣言されました。これを日本に適用しますと、神道や仏教を廃止するためではなく、隠れている事柄を明らかにし、成就するということになるのでしょうか。歴史的経緯を考慮し、広い心で見るなら、神道や仏教に生きる宗教者もキリスト教徒の仲間なのではないでしょうか。

自分の宗派が一番とか、自分の信じていることに間違いないという主張ではなく「いと高き神に、誉れあれ」(創世記14:20)という姿勢で、日本の若者が天の神に目を向けるように祈っていかなければと思っています。

すべての口が、「イエス・キリストは主である」と告白して、父なる神がほめたたえられるためです。(ピリピ2:11)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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