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思いやりの精神 穂森幸一

2022年11月17日18時50分 コラムニスト : 穂森幸一
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牢につながれている人々を、自分も牢にいる気持ちで思いやり、また、自分も肉体を持っているのですから、苦しめられている人々を思いやりなさい。(ヘブル13:3)

先日、モーニングセミナーで女性カウンセラーの講話を聞く機会がありました。講師の話によりますと、「男性は絶望的なほどに女性の気持ちが分かっていない」というのです。「女性は生理があり、ホルモンバランスの影響を受けやすく、妊娠、出産などは生死に関わっているから、男性とは心構えが違う」とのことでした。

結婚生活の中で、男性と女性の意見が異なるのは当たり前なのですが、女性の問いかけに対して、男性は答え方が分かっていないと指摘されました。女性の問いかけに対して、男性は正解を出そうと必死になります。男性は何らかの結論を導き出して女性を説得しようとしますが、これが間違いみたいです。

女性は問いかけのポーズをしていますが、幾通りかの答えを自分の中に持っているというのです。女性が求めているのは答えではなく、自分の気持ちに寄り添ってもらうことだそうです。

どのように返したらいいか分からないときは、オウム返しがいいそうです。「そうだったんだ」とか「それは大変だったね」と言ってあげることで落ち着くそうです。

職場の上司と部下の関係でも同じだそうです。部下の女性が、「昨日はクライアントへの対応がうまくできなくて、交渉が進みませんでした」と打ち明けてきたとき、叱咤激励してしまっては逆効果だそうです。

「うまくいかなかったんだ。それは大変だったね」と気持ちを寄り添わせますと、「この上司にずっとついていこう」ということで、離職が少なくなるそうです。

夫婦でデパートに買い物に行き、奥さんの服を選ぼうとするときに、「ねえ、どっちがいいと思う」と聞かれることがあります。その時に、自分の感じたままを「どっちでもいいよ」とか「こっちがいいんじゃない」と適当に答えると、機嫌が悪くなるときがあります。

奥さんは意見を聞いているのではなく、旦那が自分の好みを知っているかどうか試しているのだそうです。女性が2つのものを並べてきたら、欲しい方には力が入っているはずだから、そこを見極めたらいいとアドバイスする人もいますが、なかなか難しいです。自分がお気に入りのものを持つ手は若干高めになっているので、そこに気付けたらいいそうです。

日本語で「思いやり」と訳されている表現は、英語訳聖書では「覚えておく」(ヘブル13:3)とか「優しさを分かち合う」(同5:2)となっています。辞書で「思いやり」を引くと、thoughtful(心を込めた)とか、sympathy(同情)という語彙(ごい)があります。

私たちが何気なく用いている思いやりの心とは、言葉に表さなくても相手の気持ちを察する日本古来の文化から生まれたものなのかなと思うのは、私だけでしょうか。

昨年亡くなられた作家の瀬戸内寂聴さんは、天台宗の尼僧でしたが、「思いやりとは、想像力」と言っておられました。相手の状況を判断し、相手の立場になって物事を想像していくときに、今まで見えなかったものが見えてくるのかもしれません。

それはそうとして、あなたがたも、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。妻もまた自分の夫を敬いなさい。(エペソ5:33)

このエペソ書の一節は、夫婦の在り方についての集約だと思います。「自分と同様に愛しなさい」とは、自分の人生を大切にし、自分自身を磨き、自分の生き方に誇りを持ち、他の人に依存しない独立した生き方を目指すことではないかと思います。

自分を大切にしている人は、自分のパートナーに対しても思いやりを持ち、配慮を示すことができるようになります。夫が親愛の情をもって妻に優しく接するなら、妻は夫を尊敬し、信頼するようになります。

順序としては、夫が妻を愛することが先だと思います。夫が妻に優しさを示すとき、妻は夫を一途に頼るようになります。そして、生活のあらゆる面で夫の助けになるように尽力するはずです。

今はジェンダーフリーの時代ですので、夫が先とか、妻が後とかというようなことを言い出しますとお叱りを受けるかもしれません。しかし聖書の世界では、夫を立てるように勧められています。夫が家長としての自覚を持ち、責任を果たすことで、家庭が成り立っていくのではないかと思います。

男性は働きを認めてもらい、褒めてもらうことでやる気を出します。女性は自分のことをしっかりと見てもらい、気持ちに寄り添ってもらうことで安堵(あんど)するそうです。

古代日本社会の様子は、神話の中に見ることができます。古事記の中にイザナミとイザナギの話があります。大変興味深いことにプロボーズするときには、古代ユダヤ社会と同じように柱の周りを回りながら行っています。

最初は女性であるイザナミがイザナギにプロポーズし、結婚生活がうまくいきませんでした。改めて男性であるイザナミがリードすることでうまくいくようになったというストーリーを通して、夫を立てることの大切さが示されているようで大変興味深いです。

この社会では、時としてうわべだけで判断されることがあります。学歴、職業、財産、仕事の成果、容姿などで評価されることもありますが、思いやりの心を持つ人は、心の内面、その人の生きてきた背景などにも思いをはせるところから始めていくのではないかと思います。

神様は、サムエルに次のように語られました。「彼の容貌や、背の高さを見てはならない。わたしは彼を退けている。人が見るようには見ないからだ。人はうわべを見るが、主は心を見る」(1サムエル16:7)。思いやる気持ちが働くときに、家庭の中に平和が訪れます。また、お互いを思いやることで居心地の良い空間が生み出されます。

彼は、自分自身も弱さを身にまとっているので、無知な迷っている人々を思いやることができるのです。(ヘブル5:2)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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