一つのからだには多くの器官があって、すべての器官が同じ働きはしないのと同じように、大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです。私たちは、与えられた恵みに従って、異なった賜物を持っているので、もしそれが預言であれば、その信仰に応じて預言しなさい。奉仕であれば奉仕し、教える人であれば教えなさい。勧めをする人であれば勧め、分け与える人は惜しまずに分け与え、指導する人は熱心に指導し、慈善を行う人は喜んでそれをしなさい。(ローマ12:4~8)
日本には、四季の変化が与えられています。神様はあなたの日々に夏にふさわしい特別な恵みを与えてくださいます。
最近、米国が打ち上げたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した宇宙の写真が公開され、みんな驚愕(きょうがく)したのです。ハッブル宇宙望遠鏡もすごかったのですが、高度は地球から559キロ。この新しい望遠鏡は、月までの距離の約4倍にあたる150万キロです。宇宙の年齢は138億年と考えられていますが、今回最初に送られたのは46億光年かなたの宇宙の写真。そこに写っていた美しい星のような光が全て銀河で、その一つ一つに太陽のような恒星が、数千億から1兆個もあるのです。私たちは、近視眼的な狭い世界に住んでいますが、神様の世界は桁違いです。その神様に創られた私たちの人生が萎縮しないように注意し、伸びやかに生きていきましょう。
ローマ人への手紙は、ローマの教会の兄弟姉妹と出会う前にパウロが書き送った手紙です。この後パウロは捕らえられて、囚人としてローマに行くことになります。世の変化がどれほど顕著でも、ここで語られる、私たちはキリストにあって一つであるという真理の意味合いは、損なわれてはなりません。私たちは、神の前にかけがえのない一人であると同時に、キリストのからだの一部です。あなたの賜物について大切な3つのことを確認します。
1. 私は、キリストのからだの一器官である
一人一人は地味な働きをしていても、なくて構わない者は一人もいません。どれほど小さな器官でも、それが傷つけば痛みを感じるのであり、大小の問題ではありません。あなたはなくてはならない、大切な存在なのです。これは重要な教えで、パウロはこの他にもさまざまな場所で同じようなことを語っています。私たちは、自分では何をしているか分からないときもあります。しかし、天地宇宙を創られた神様は、必ずあなたを創られた意味を持っておられ、あなたは教会の大切な一器官なのです。
2. 自分に賜物が与えられている
一人一人に異なった賜物が、必ず与えられています。この賜物の原語のギリシャ語はカリスマ、複数形でカリスマタです。神の御心によって与えられた能力、それが賜物です。人と比較する必要は全くありません。神様は、私たちのことを完全に理解し、一人一人を個性ある存在として賜物を与え、その賜物はキリストのからだを生かし、育むために用いられるのです。あなたにも、他のみんなとは違う賜物が必ず与えられています。自分の賜物の意味を探り、それに気付きたいと思います。
3. キリストのからだのために賜物を働かす
賜物について「奉仕であれば奉仕し」と書かれているように、頂いた賜物を使わず名詞のままにするのではなく、働かせて動詞にすることが大切です。与えられている賜物を機能させることです。預言など特別に見える賜物だけでなく、教えることや奉仕することも賜物なのです。どんなに自分が小さいと思っても、あなたには役割があり、あなたが用いられなくては始まりません。今、教会が輝くことが大切な時代です。教会のためにあなたの賜物を用いることができるように祈りましょう。
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