罪を行っている者はみな、罪の奴隷です。(ヨハネの福音書8:34)
人は生活の中で、不自由を感じながら生きています。自由を求めているのに、世にある束縛と不自由さを体験しながら生きているのではないでしょうか? 悪魔が支配しているこの世で、良い暮らしを追求するが故に。良い大学に行き、良い会社に入り、収入の良い生活を求めたとしても、生活におけるさまざまな圧迫や人間の上下関係、束縛などで、世にあってはとても不自由だと気付きます。
また、神がしてはいけないと言っていることを守れず、自分の「罪の行い」により、私たちは「世の奴隷」「罪の奴隷」「死の奴隷」になっていたと悟ります。
「罪を行っている者はみな、罪の奴隷です」(ヨハネの福音書8:34)
そして、罪からくる報酬は「死」です。この世にあっては「罪の奴隷」であり、魂の死があった私たちは、イエス・キリストの十字架の血により「罪の奴隷」から神により買い取られたことを知り、キリストを自分の神であると信じて告白をするならば、神の人として、神にある「自由人」になることができます。
「ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです」(ヨハネの福音書8:36)
イエス・キリストが私たちを自由にしてくださったので、私たちは本当に「自由人」なのです。
「あなたがたは自由人として行動しなさい。その自由を、悪の口実に用いないで、神の奴隷として用いなさい」(ペテロの手紙第一2:16)とあるように、キリストの十字架の血による神の贖(あがな)いにより、本当に「自由人」とされ新生したので、その自由を悪の口実に用いないで、私たちを買い取ってくださった神の故に「神の奴隷」として、自分の自由を用いていこうではないでしょうか。神を愛し神を畏れて新しい生き方をしていき、人を愛し励まして良い行いをすることで「神の愛」を世の人へ証ししていくことができます。
「しかし、みことばを守っている者なら、その人のうちには、確かに神の愛が全うされているのです。それによって、私たちが神のうちにいることがわかります」(ヨハネの手紙第一2:5)
私たちはキリストにある「自由人」として歩む者へと変えられました。そして、みことばを守る者になることで、神の愛がその人に全うされます。私たちが神のうちに留まることにより、世の人に神の愛を証しすることができます。キリストが歩まれたように、私たちも歩むことをキリストが望んでおられるからです。
コリント人への手紙第一7:22には、「奴隷も、主にあって召された者は、主に属する自由人であり、同じように、自由人も、召された者はキリストに属する奴隷だからです」とあるように、「罪の奴隷」であった私たちは、神にあって召され、新生された者となったのですから、私たちを召してくださった神にふさわしい者として「キリストに属する奴隷」として生きていくことです。
新生された私たちの新しい生き方とは、「神の御心に従い、信仰により善を行い、悪から離れ、人を愛し、みことばに従う」ことです。神は愛です。愛である神に属する者としてふさわしく、神に与えられた自由を用いていき、神に栄光をお返ししていく人生へ変えられたことに感謝して生きていきたいですね。
また世にあって、神であるイエス・キリストから目を離さないでいるならば、信仰は安定し、心に平安があります。キリストにある希望に感謝します。
創造主なる神に栄光がありますように。
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さとうまさこの漫画コラムをご覧いただき、ありがとうございます。このコラムでは毎回、コミックバイブル『まんが 新約聖書ヨハネの福音書 キリストの言葉』の中から皆さんにお薦めする一場面を、聖書のメッセージと共にご紹介します。
さとうまさこのビジョンはすばり、「神の言葉である聖書を漫画化する」ことです。聖書を漫画化し、世界中のたくさんの人々に届けるというビジョンと情熱を神様から与えられています。
31年前にキリストに出会って以来、教会の礼拝を欠かさず守りつつ、夫婦で執事として教会に仕えながら活動しています。聖書からインスピレーションが与えられ、聖書に脈打つ神の愛と救いを描いた作品を幾つか手掛けてきました。
このコラムでご紹介する『ヨハネの福音書 キリストの言葉』は、さとうまさこの最新作です。聖書の中でも特に漫画化が難しいとされる「ヨハネの福音書」が示され、祈りのうちにインスピレーションが与えられてできた作品です。
このコラムを通して、一人でも多くの方に聖書の言葉、イエス・キリストの福音をお届けできたらと願っています。
次回のコラムも、お楽しみに!
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