【CJC】中国のインターネット通販サイトから、聖書が一斉に姿を消した。米政府系放送局「ラジオ・フリー・アジア」(RFA)の報道によるとして時事通信が伝えた。
中国当局が3月末、通販各社に販売禁止を命じたという。4月3日に発表した宗教政策に関する白書は、中国共産党による指導への支持を宗教界に求めるなど、宗教の「中国化」を要求している。販売禁止も締め付け強化の一環とみられる。
ネット通販大手の「京東(ジンドン)」で4日、「聖書」をキーワードに検索すると、「関連商品は見つかりません」とのメッセージが表示された。イスラム教の聖典「コーラン」も同様だ。
最大手の「淘宝(タオバオ)」と、書籍に強い「当当網(ダンダンワン)」では、「聖書百科事典」や「漫画聖書物語」など関連書籍は購入できるが、聖書は扱っていない。
4日、北京の王府井新華書店で店員に尋ねると、「聖書はもともと置いていない。欲しいなら教会に行って」と言われた。
中国のネット通販大手「京東(ジンドン)」。中国語で「聖書」と検索しても、「申し訳ありませんが、聖書に関する商品は見つかりませんでした」と出る。