Skip to main content
2025年9月19日17時20分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

永遠瑠マリールイズさん ルワンダの内戦を生き抜いて(2)

2016年11月7日12時14分
  • ツイート
印刷
関連タグ:ルワンダルワンダ虐殺国連児童基金(ユニセフ)YMCA後藤健二
永遠瑠マリールイズさん ルワンダの内戦を生き抜いて(2)+
永遠瑠(とわり)マリールイズさんは、「絶えず祈り 全てに感謝を」と話す。シリアで殺害された後藤健二さんの通訳も務めたことがあり、「もう一度一緒に仕事がしたかった」と話した。

「皆さん、想像してみてください。今、この状態から急にどこかに逃げなくてはならなくなってしまった日のことを・・・。そして、そこに2度と戻れないとしたら・・・どう思いますか?戦争になると、そんなことが起きるのです。私にも、ルワンダに家がありました。欲しいものを買って、普通の暮らしがありました。幸い、私は希望のある日本に来ることができました。ぐっすり眠れたあの日を一生忘れません。これが平和なのです。皆さん、今日からそれを噛みしめて生きてください。そして、絶対に平和を失わないでほしい」と話し、第2部の講演を始めた。

マリールイズさんは、2000年に「NPO法人ルワンダの教育を考える会」を設立。現地に学校を作り、支援している。「私は今まで受けてきた教育のおかげで、今日まで生き延びてこられた。ルワンダには教育が必要だと思ったので、学校を作りたいと強く思った」と話した。

学校を作ろうと、現地ルワンダで準備を進めているとき、マリールイズさんは、1人の少年に出会った。少年に「将来、何になりたいの?」と尋ねると、不思議そうな顔をして、「僕が大きくなるまで生きていると思う?」と逆に聞かれたという。そのことに大きなショックを覚え、「明日、生きるということすら信じられなくなる・・・これが戦争だと思った」と話した。ここが彼女のスタートラインだった。ここにいる子どもたちは、毎日、水を汲みに行くことで1日が終わり、学校とは無縁の生活を送っている。「この子たちを学校に通わせてあげたい」と思った。

その後、学校が開校して1カ月、同じ質問を学校に集まった子どもたちにしてみると、口々に「先生になりたい!」と言ったという。学校に通うことで自信がついた子どもたちは、将来への希望を見いだしたのだ。

毎日、ごはんを食べられない子どもたちのために、給食も用意した。日本の給食のように献立表を作り、給食室の前に貼ることにしているという。給食は、学校に通う子どもの保護者が皆で協力して作っている。子どもたちの保護者の多くが、ルワンダの内戦を経験している。弾丸が飛び交う中を逃げ惑い、親や兄弟を失った人もいるという。給食を作る時間は、そうした保護者が悩みを分かち合う時間にもなっている。

こうして、卒業した子どもたちの中には、現在、長崎大学医学部で学ぶ学生もいる。「日本の集団健診を彼には学んでもらっている。ルワンダでは初めての試みとなりますが、私はこれを母子手帳とともにルワンダに広めたいと思っています。日本の良い習慣をルワンダに少しだけお借りしたい。ルワンダには、1人も小児科医がいないのです。早いうちに病気を発見して、治療をしてあげたい」と話した。

現在、この学校には280人の幼稚園児から小学生が通っている。「日本からの支援がなければ、彼らは学校に通うことはできなかったと思う。子どもたちが安心して眠れる時間、場所。それが『平和』なのだと思います」とマリールイズさんは話す。

また、昨年、シリアで殺害された後藤健二さんが、2008年にルワンダを訪れた際に通訳を務めたというマリールイズさんは、彼の死を悼んで、本紙のインタビューにこのように答えた。

「彼とは、もう一度仕事がしたいと思っていました。一度、一緒に仕事をしたら、また一緒に仕事がしたいと思える人。温かで、真面目な人柄は今でもはっきり覚えています。本当に悲しい。ルワンダで『ジャーナリズム』の授業をしてくれると話していた矢先だったのですよ」と話した。後藤さんは、著書『ルワンダの祈り』の中で、大虐殺で犠牲になった女性や子どもたちのことを語っている。

ルワンダの内戦、大虐殺は「カトリックの信仰を持つ1人として、どのように映ったか」とマリールイズさんに質問してみると、「神様は私たちに訴えようとしていたのではないかしら。あのような戦争、虐殺はあってはならない。私たちに『目覚めて!』と訴えていたのかもしれない」と話した。「聖書の教え通り、日々感謝することは、難しかったのでは?」と尋ねると、「何を言ってるの! 毎日、感謝しかなかったわよ。毎日、生かされているのよ。命があるのよ。それだけで感謝だったわ。でもね、夜は本当に怖いの。だから、夜は『神様、どうか私たちをお守りください』と祈るのよ。そして、美しい朝を迎えたら、『神様、新しい朝をありがとうございます』と感謝するの。日々祈り、全てのことに感謝するのよ。神様は、決して私たちを見捨てない。これは、私が確信したこと」と答えた。

現在のルワンダでは、女性国会議員の割合が64・25パーセントに上り、国会議員の女性比率が最も多い国の1つになっている。教育、福祉などの分野には、女性の大臣が就任し、大きく国を動かしている。また、宗教の自由が守られ、復興は徐々に進んでいるという。

<<前のページへ

関連タグ:ルワンダルワンダ虐殺国連児童基金(ユニセフ)YMCA後藤健二
  • ツイート

関連記事

  • クリスチャンの国でなぜ? 青年らが「ルワンダ大虐殺」を考える

  • 旅から始まる国際貢献 ワールド・ビジョン、ルワンダへの旅をH.I.S.と共同企画、参加者募集中

  • アフリカ大陸全54カ国の指導者をルワンダに招き来年大会開催 リック・ウォレン牧師が発表

  • ルワンダ大統領、米サドルバック教会のルワンダ大虐殺20周年特別礼拝で語る

  • ルワンダ虐殺20年、家族を殺害した者をゆるした生存者アレックス・センギマナさんの証し(3)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • 花嫁(33)愛には恐れがない 星野ひかり

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 右も左もわきまえないやから 穂森幸一

  • ロシアの裁判所、説教でウクライナ戦争を批判した牧師に拘禁4年の判決

  • 赦されない罪はあるか? 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(9月19日):タイ シャン族に広がる希望の光

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(244)聖書と考える「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.