■ 驚くほどの回復と和解、贈物を子ども達へ
ルワンダの現状に関しては、大虐殺から20年を迎えた今、これまでどれほどの回復と和解があったか驚く程だと彼は話す。
「ルワンダはまだ安全でないとか、大虐殺のようなことがいまだ起こっていると思っている人もいます。ですが、神様がルワンダで行ってくださったこと――経済的成長、自由、虐殺を行った人々とその犠牲者達との間の和解――に目を向けて欲しいと思います」とセンギマナさんは語る。
「実際に行われている和解は本当に素晴らしい、美しいものです。自分の家族を殺害された犠牲者とその殺害を行った者が和解する程なのですから」
国際的救援開発組織の「飢餓対策機構(FH=Food for the Hungry)」もまた、大虐殺以降のルワンダには著しい成長が見られたと報告する。
「ルワンダの人々と20年間共に生きて、彼らが素晴らしい忍耐力と復興への決意の結果、非常に絶望的な状況から再生し、成長して、変身を遂げるのを我々は目の当たりにしてきました」と、国際飢餓対策機構のキース・ライト代表は話す。
飢餓対策機構は、ルワンダ難民や虐殺の生存者を20年にわたって援助しており、孤児の世話や分裂した家族の再会を実現させるなどの取り組みを行っている。
一方、センギマナさんは、自身の将来について、夢はルワンダに戻り、牧師となって故郷に教会を開くことだという。
彼は最後に、オペレーション・クリスマス・チャイルドが世界中の子ども達の援助として行っている重要な活動に注目して欲しいと述べた。
「1つひとつの箱が、福音を分かち合う機会、イエス・キリストを子どもに伝える機会となるのです。贈り物の入った箱が届くと、ボランティア達がこれらの箱を受取り、子ども達に渡され、その子ども達のその後の成長を見届けます。教育プログラムで、子ども達はイエス・キリストについて学ぶのです」とセンギマナさん。
「毎年我々は、箱を贈り物で一杯にするようにと人々に呼びかけます。世界中の子ども達にイエス・キリストの福音を伝える一つの方法だからです」