キリスト教系の国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン(東京都大田区)が、保育園・幼稚園の子どもたちを対象にした「第4回 親子でチャレンジ国際理解!ちびっこおえかきコンテスト」を、公益財団法人ベネッセこども基金(東京都新宿区)と共催する。
このコンテストは、途上国に住む1人の子ども(今年はネパールに住むサディップくん)の生活を題材にしたDVDを鑑賞し、その子に向けた絵を描くことを通して、親子の国際理解を深めるというもの。未来を担う子どもたちが世界に触れるきっかけを作ることを目的に、映像教材を見て開発途上国の問題について知り、実際に手を動かして絵を描くことで、創造性を育みながら、家族で楽しく学べる教育プログラムとなっている。また、コンテストの受賞作品はDVDに登場するサディップくん本人に届けられ、グッドネーバーズによってサディップくんを含むネパール現地の支援が行われる。
グッドネーバーズは、「これからの時代に求められる広い視野を持った『国際人』の基礎は、幼い頃から"世界"に触れることで築かれる」という考えから、就学前の子どもたちが親子で発展途上国の問題意識を深める機会を作るために、2013年からこのコンテストを開催している。
これまでに延べ3926人の親子が参加。参加者からは「日本で『国際化』とはいまだに『英語を学ぶこと』とイコールの認識から抜け出せずにいるのではないか。そんな流れに一石を投じ、園の方向性を示すイベントとしても、大変ありがたく感じている」といった声が多数寄せられている。昨年からは趣旨に賛同したベネッセこども基金との共同開催となり、今年は後援に例年の外務省、JICA(独立行政法人 国際協力機構)のほか文部科学省が加わるなど、回を重ねるごとに規模が拡大し、注目を集めている。
参加は保育園・幼稚園単位となる。参加費は無料。保育園・幼稚園が、「ちびっこおえかきコンテスト」事務局 へ参加申し込みをすると、応募キット(DVDと応募用紙)の必要数が園に届けられ、各家庭に配布される。DVDを鑑賞し、絵が完成したら、応募用紙を園に提出し、取りまとめて事務局に送り返すという流れ(送料は園が負担)。
今回の審査員を務めるのは、クリエイティブディレクターの藤崎実氏、白梅学園短期大学の花原幹夫教授、作家のわたなべももさんらで、「絵の審査基準は絵の上手い下手ではない。子どもの気持ちが、そのまま表現されていることが大事」と声をそろえて、広く参加を呼び掛けている。
コンテストの参加申込受付期間は、10月5日(水)~12月2日(金)。作品応募締切は、12 月16 日(金)必着。最優秀賞ほか、優秀賞、企業賞、審査員賞など各数賞が選ばれ、賞状・賞品・トロフィーが贈られる。参加者全員に参加賞が贈られ、団体賞も1賞設けられている。来年1月下旬に結果が発表され、表彰式は来年2月25日(土)に各賞受賞者を招いてベネッセコーポレーション多摩オフィス(東京都多摩市)で行われる。詳細・問い合わせは、「ちびっこおえかきコンテスト」応募係(電話:0120・944・650 、専用ページ)まで。