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あなたは価値ある尊い存在です 穂森幸一(51)

2016年9月2日06時52分 コラムニスト : 穂森幸一
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日本を代表する女子スキージャンプの高梨沙羅(さら)選手は、世界大会で初優勝したとき15歳でした。まだ、中学3年生だったのですが、海外の新聞は、「バランス感覚は世界一」とか「抜群の運動神経」と絶賛していました。

ところが、ある時テレビを見ていたら、高梨選手のコメントがあり、とても興味がありました。なんと、スキージャンプで優勝したころの通知表の体育の評価は5段階の3だったそうです。海外で絶賛されるような運動神経なのに、どうして評価が低いのか不思議でした。学校の教師の評価の基準と世界レベルの競技会の基準は全く異なります。たとえ学校での評価が低くても、それが全てではありません。

私の知人の話ですが、小学校の時、学校の先生の話についていけず、周りから、心ない言葉を言われ、いつもいじめられていたそうです。ところが、中学校に進学したら、O先生が、「この子は聴覚障害があるのではないか」と気付き、補聴器の装着を勧めたそうです。

補聴器をつけてから、先生の話を理解できるようになり、勉強の遅れも取り戻していったそうです。後に彼は一流ホテルのシェフになり、ホテルを退職してから、仕出し屋を経営し、実業家として成功しています。彼は「中学校でO先生に会わなかったら、今の自分の生き方はなかったかもしれない」と話していました。

世界の発明王といわれたエジソンですが、小学校の低学年の時に、授業についていけないという理由で先生に退学させられます。母親は「この子は大きな可能性を持っています。学校なんかあてにしません。私が自分で教えます」と言って、家庭で教育していったといわれます。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)

人は誰でも、自分のことを理解し、受け入れ、評価し、支えてくれる人が1人でもいると、必ず立ち直ることができるといわれます。父なる神が私たちを愛し、独り子を身代わりに十字架に送られました。この事実が分かれば、人の評価、世間の評価に惑わされなくなります。

私たちの問題の1つは、自分で自分を愛せないこと、自分の存在を評価できないことだといわれます。「あの時、あのようことをしなければよかった」とか、「何で行動を起こさなかったのだろう」といつまでも自分を責めても、何の成果もありません。神が「赦(ゆる)す」と宣言してくださっています。素直に受け入れ、全てを感謝するときに人生が変わります。

また、神が「価値がある」と宣言してくださっているのに、自分自身を評価しないのは、神に背くことになります。

「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ8:28)

これは米国に研修に行ったときに聞いた話です。ある家族が開拓者としてテキサスに行きました。広大な土地を購入し、農業と牧畜をしましたが、思うように成果を上げることはできませんでした。こんな実りの少ない不毛な地にとどまっても、希望が見いだせないという結論に至りました。土地を売り払い、落胆してテキサスを去りました。

ところがこの後、この入植地に石油が埋蔵されていることが分かり、高値で土地が転売されたそうです。最初の入植者たちは宝物の上で生活しながら、自分たちは値打ちのない土地にたどり着いてしまったと不運を嘆いていたのです。

この世の評価ではなく、神の評価に気付くことのできる人は、自分の足元に隠されている宝物を見いだすようなものではないかと思います。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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