Skip to main content
2025年9月18日09時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

心を開いて語りなさい 穂森幸一(49)

2016年8月19日18時05分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

米国でカウンセリングの研修を受けているときに講師に言われたことですが、カウンセラーが自分で語るよりも相談相手に語らせるほうが問題解決に近づきやすいそうです。

「沈黙は美徳」などと言われることもありますが、心のストレスを解放するためには、なるべく語ることが必要です。自分の話を聞いてくれる人がいたらベストですが、ペットの動物や草花が相手でも構いませんので、言葉を発するほうがいいそうです。しかし、あまりにもネガティブなことばかり言い続けますと、草花もしおれることがあります。その時は「聞いてくれてありがとう」と言うといいそうです。

この研修の中で学んだことですが、教会の礼拝に参列している人の中に、一言も口を開かずに家路につく人がいるそうです。牧師さんの説教に耳を傾け、信徒代表の発言を聞くだけで十分に心満たされているかもしれません。その人の近況、感じていること、祈りの課題などを実際に表現できる機会をつくるように推奨されました。また、交わりの会で誰かが聖書の意見を言ったら、その人の解釈を批評しないで尊重する雰囲気づくりが大切だと学びました。

「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」(ピリピ4:6、7)

心の中にある願い事を全て打ち明けることができるのであれば、お祈りは最高のカウンセリングということになります。お祈りは、黙って心の中で祈るのと、口を開いて言葉で祈る場合があります。なるべく無言ではなく、言葉で言い表すことのほうが心の解放になります。

ある有名な作家の講演会で聞いた話ですが、この作家は執筆に行き詰まると、奥さんにお茶を入れてもらうそうです。ひとしきり奥さんを相手にして語っていると、突然「そうだ」と叫んで机に向かうそうです。奥さんは一言もアドバイスしなくても、聞いて、話をさせてあげるだけで、本人が1人で解決策を見いだすのだそうです。

人の心というのは見えないものですが、もし図で表すと海に浮かぶ氷山がふさわしいのではないかと思います。氷山の一角というように、海面上に出ている部分はわずかです。人の心は表面から探れるものはほんのわずかな部分にすぎません。

人の心の奥深いところでその人に影響を与え続けているのが「トラウマ」と呼ばれるものです。多くのトラウマは私たちの幼少期に形成され、一生影響を与え続けます。このトラウマの軽減に役立つのが「甘え」です。この甘えを受け入れてもらうことで、トラウマを消化していく一歩になるそうです。

個人差はありますが、男女で甘え方に違いがあるといわれます。女性はこの甘えを言葉で表現できるそうです。夜の遅い時間になって「アイスクリームを食べたい」と言われて応じてあげると、機嫌が良くなることがあります。自分でも子どもっぽい行為だと分かっていて、それを聞いてもらうことで、甘えを受け入れてもらったことになります。

男性は自分の気持ちをストレートに口に出して表現することが、女性に比べるとあまり上手ではないと思います。男性は表現することよりも、察してもらうことを喜びます。「お茶を入れましょうか」とか「コーヒーにしましょうか」と声を掛けてもらうと機嫌が良くなります。

私が米国に研修に行っているときだったのですが、私の世話をしてくれていた米国人の牧師がロサンゼルスに住む著名人を訪ねようと提案してくれました。この著名人のご夫妻は、夫婦とも講演活動、執筆活動に忙しい方々でした。その日はたまたまご夫婦で在宅でしたので、訪問しました。

訪ねて行ったときに、奥さんが「コーヒーはどうですか」と声を掛けてくださいました。同行者が「要りません」と断ったものですから、私は欲しかったのですが、遠慮して「要りません」と言ってしまいました。

そうすると、その奥さんが「今、要らないでしょうけど、途中で欲しくなるかもしれないから、一応用意しておきます。いつでも声を掛けてくださいね」と答えられたのです。私はその配慮に驚きました。米国では遠慮するといつまでも何も出てこないのが常識だったからです。

遠慮せずに、主なる神を呼び求め、祈りのうちに心を尽くして語っていくことで、私たちの精神と心は解放されます。

「わたしを呼べ。そうすれば、わたしは、あなたに答え、あなたの知らない、理解を越えた大いなる事を、あなたに告げよう」(エレミヤ33:3)

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • あなたは何者ですか 穂森幸一(48)

  • 「私は、どんなことでもできるのです」 穂森幸一(47)

  • 「いのちのことばを掲げよ」 穂森幸一(46)

  • 「ふたりは一体となる」 穂森幸一(45)

  • 死から「いのち」に 穂森幸一(44)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ワールドミッションレポート(9月17日):ロシアのリブ族のために祈ろう

  • 聖書のイエス(17)「わたしを見た者は、父を見たのです」 さとうまさこ

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.