エブリネイションチャーチ横浜(ダウマ・スコット牧師)の創立30周年記念礼拝が7月18日、横浜市の関内ホールで執り行われた。
エブリネイションチャーチズジャパンは、プロテスタントの教団で国内の3つの地域に8つの教会ネットワークを持つ。スコット牧師は、学生時代に初めて広島へ短期伝道で来日し、松江からバスを乗り継いで何時間もかけて広島の教会に通う青年に出会う。その時に「教会を作りなさい」という神様からの召しを受けた。
60歳を迎えたスコット牧師は、日本語が流暢(りゅうちょう)で、日本の文化や歴史に精通。「社会と文化に根差すクリスチャンでありたい」と願う。また、「東日本大震災から日本の若者は大きく意識が変わりました。これは良いことです」と語る。夫人の直美さんと共に終始にこやかに来場者と接する姿がとても印象的だ。エブリネイションチャーチ横浜は、「神に栄光を帰す」「弟子を作る」をテーマに、社会で責任を持つクリスチャンとしてどう歩むべきかを伝えている。
スコット牧師は、「若い人は自分に神様が大きな目的を与えてくださっていることを知ってほしい。何事も諦めずに、一貫性を持って続けてほしい」と語る。当日は、壇上でスコット牧師が日本語でメッセージを語り、英語通訳に義理の息子で同教会のキャンパスミニストリー担当の細井景介(スケック)牧師が立った。
当日のメッセージでも、スコット牧師は、「神様はこの国を愛しておられます。今日までいろいろな人に助けてもらいました。どうか、それを忘れないでください。万歳と祝うような雰囲気ではなく、神様の不思議な御業、摂理に感謝をしましょう」と語った。
スコット牧師が繰り返し語った言葉は、「人生で大切な事は、毎日祈ること。繰り返し神様と向き合うことです。一貫性を持って正しいことを続けましょう。続けることで神様は道を整えてくださいます」。結果主義の世の中だが、神様の御業は時にゆっくりと確実に進んでいくのだ。このように「一貫性」という表現を用いて信仰について会衆に説いた。最後に「今が一番大事です」と語った。
過去が良かった、昔が良かったと考えないで、この瞬間に感謝をしましょうと力強く神を賛美した。多くの会衆が応答の祈りと賛美をささげた。
ダウマ・スコット&直美牧師夫妻について
スコット牧師は米国のシカゴに生まれる。幼年期をシカゴ、西部のモンタナ州、そして父親が宣教師として働いていたグアム島で過ごす。グアム大学在学中にグレイスバイブルチャーチで主と出会い、聖霊に満たされる。在学中、日本への宣教旅行で、宣教師として主に仕えるという召しを受ける。グアムで学位修得後、グアムやハワイのグレイスバイブルチャーチでの奉仕を通し、牧師となるための準備に入る。
ハワイ大学とフラー神学校でのさらなる学びの後、1981年より札幌グレイスバイブルチャーチと新宿シャローム教会で宣教師として仕える。そして1984年、直美夫人と結婚。札幌と東京での働きの後、1986年に横浜グレイスバイブルチャーチを開拓。2015年9月に教会名を正式にエブリネイションチャーチ横浜に変更した。
現在、エブリネイションチャーチ横浜の主任牧師で、エブリネイションチャーチズジャパンの日本代表を務める。アジアにおけるエブリネイションチャーチのリーダーシップチームのメンバーの一員としても仕える。エブリネイションチャーチ横浜のスタッフのセラと、シンガポールでローヘイ(コンサルティング会社)に勤めるアイリーン、2人の娘がいる。(エブリネイションチャーチ:公式サイト引用)
当日は大勢の教会員がスタッフとして奉仕していたが、全員がテキパキ働き、笑顔でよく仕えている。若い世代が多く集う教会で、一人一人に活躍の場が与えられているのも特徴だ。
スコット牧師は「教会が良い、場所が素晴らしい、人が何か言ったではなく、あなたと神様の関係がどうであるか。これが大事です」と導く。牧師は流暢な日本語で、日本人も知らないような横浜に由来した文化にも触れながら、時にユーモアも交えて会場の笑いを誘った。
多くの若者が生きる目的を見失い、社会でどのように価値を見いだせばよいか悩みさまようこの時代に、教会が救いの扉を開き、集う人に新しい希望を伝えていく。エブリネイションチャーチ横浜は、「あなたには人生の目的が与えられている」と語る。聖書の御言葉に忠実でどんな時も続けることの大切さを説くスコット牧師。この教会の成長とクリスチャンとしての活躍を心から期待したい。
エブリネイションチャーチの歩み
【エブリネイションの歴史】
・1994年、フィリピンからスタート。
・エブリネイションチャーチ横浜(当時は「横浜グレイスバイブルチャーチ」)を始め、日本のエブリネイションの教会は1999年からエブリネイションに加入。
【エブリネイションチャーチ横浜の歴史】
・1986年~
・ハワイのグレイスバイブルチャーチ、新宿シャローム教会の覆いのもとに開拓。
【エブリネイション / エブリネイションチャーチ横浜のスローガンや価値観(=教会の土台)】
・「ビジョン・価値観:Honor God and make disciples 神様に栄光を帰し、イエスの弟子を作る」
・「ミッション声明:日本、アジア、そして全ての国にキリスト中心で御霊に強められた、社会的に責任を持った教会とキャンパスミニストリーを建て上げることで神に栄光を帰す」
・「5つの主権」
主権・伝道・弟子づくり・リーダー育成・家族
・「弟子づくりプロセス(4E)」
関係を作る(Engage)・土台を定める(Establish)・整える(Equip)・力と権限を与える(Empower)
・「Slow is fast.」
毎日忠実に仕えることが、1番の実りの結果につながる。