キリスト教主義の社会福祉関係諸団体が教派を超えて参加する「21世紀キリスト教社会福祉実践会議」の第10回記念大会が来年2月11日午前9時半から、東京都杉並区の救世軍杉並小隊1階ホール(和田2-21-39)で開催される。テーマは「いのち響きあう出会い~つながりの中に生かされる私たち~」。講演には「浦河べてるの家」の向谷地生良(むかいやち・いくよし)代表とメンバーを招く。講演後には分科会(分かち合い)を行う。
講演のテーマは、「弱さをきずなに~べてるの歩みと当事者研究~」。「浦河べてるの家」の活動を通して生まれた「三度の飯よりミーティング」「安心してサボれる職場づくり」「偏見差別大歓迎」「昇る人生から降りる人生へ」などのユニークな理念について学び、そこから「弱さ」や「つながり」などについて考える。
「浦河べてるの家」は1984年、精神障がいなどを抱えた人々の地域活動拠点として北海道浦河町に設立された。現在は、そこで約100人が暮らしており、「生活共同体」「働く場としての共同体」「ケアの共同体」という3つの性格を持っている。周囲に理解され難い生きづらさや葛藤などを、自分の大切なものとして捉え、それを生きやすさに向けた研究につなげる「当事者研究」という独自の取り組みは、大学の研究機関をはじめ、さまざまな分野で注目されている。
「21世紀キリスト教社会福祉実践会議」は、超教派の立場から、さまざまなキリスト教主義社会福祉団体の連携をはかり、協働して、きたるべき将来のキリスト教社会福祉の展望を切り開いていこうと、2年ごとに大会を企画している。1998年3月の第1回大会以来、福祉に関するさまざまなテーマを取り上げてきた。
参加費は1日2000円(学生1000円)、午前のみ1500円。お弁当は別途1000円が必要。申し込みは、所定の用紙(PDF)に必要事項を記入の上、FAXで送信する。メール([email protected])でも受け付けている。郵送の場合は、「〒433-8105 浜松市北区三方原町3014-1第2アドナイ館 日本キリスト教社会福祉事業同盟内21キリスト教大会受付係」まで。問い合わせは、同大会受付係(053・414・1400)。