三浦綾子記念文学館と、同文学館を運営する公益財団法人三浦綾子記念文化財団は、全国の小中高生を対象に、第17回三浦綾子作文賞の作品を募集している。同賞は、三浦文学が多くの人々に親しまれ、その文学的精神が幅広く継承されることを願い、1999年に新設された。児童生徒たちが文章を書くことを通して、社会の在り方と人間の生き方を深く見つめ、たくましく生きていく力を養うことを目的としている。
小中高生を対象にした自由作文部門と、中高生を対象にした読書感想文部門の二つの募集部門が設けられている。自由作文部門は、創作や感想文、評論、童話などを一人一作品まで応募することができ、読書感想文部門は、『氷点』『塩狩峠』『泥流地帯』『道ありき』『母』『銃口』の三浦綾子の作品6点の中から課題図書を選択する。どちらの部門も、日頃思っていることや、考えていること、感じたことを文章で表現することが求められている。
同文学館と同財団は、「今を生き、明日に向かう世代の人たちが毎日の中で何を感じ、何を思い、何を望んでいるか、それらを自由に文章で表現し応募してくださればうれしく思います」とし、「やがて新しい時代を担うことになる人たちの声は、必ず現在の中でよく響き、未来への確かな序奏となるでしょう」と、多くの小中高生からの応募に期待している。
作文の規定枚数は、小学生は3~5枚程度、中高校生は5~10枚程度。手書き、パソコン(マイクロソフト・ワードに限定)のどちらでも可。ただし、パソコンの場合は作成データをCD−Rなどに保存し、印刷した原稿用紙と共に郵送する必要がある。詳しくは、応募要項を参照。応募受付は、10月31日(土)(当日消印有効)まで。
同財団の菅野浩副理事長や、大学教授、児童文学作家などの選考委員による選考を経て、各部門ごとに最優秀賞と優秀賞が1作品ずつ選ばれる。発表は12月中旬を予定しており、受賞者には賞状と記念品が贈られる。
三浦綾子作文賞に関する詳細・問い合わせは、三浦綾子記念文学館「三浦綾子作文賞」係(電話:0166・69・2626、ホームページ)まで。