Skip to main content
2025年10月16日18時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

マーク・R・マリンズ編『Critical Readings on Christianity in Japan』

2015年5月24日23時37分 記者 : 行本尚史
  • ツイート
印刷
関連タグ:マーク・R・マリンズ
マーク・R・マリンズ編『Critical Readings on Christianity in Japan』+
マーク・R・マリンズ編『Critical Readings on Christianity in Japan』Brill, 2015(全4巻)(写真:Brill)

『Critical Readings on Christianity in Japan』(全4巻)は、オランダに本社を置く人文・社会・自然科学の専門書出版社であるブリル(Brill)社が今年出版した専門書である。最近出版された英語による日本のキリスト教に関する研究書で、これだけ包括的で詳細な本は本書の他にないだろう。合計で1400ページを超えるその内容は、第1部から第10部まで、日本のキリスト教の歴史や政治的・社会的影響、ナショナリズムや国家との関係、神学思想や社会学的・人類学的研究、文学に至るまで、学際的で多岐にわたる。

著者の多くは外国人であり、日本ではあまり知られていない人たちも多い。ただ、新刊本とはいえ、その内容は日本語からの英訳も含めて1960年代末から近年までの他の出版物に出された論文を転載して集めたものがほとんどである。そもそも本書は最新の知見を集めたものではなく、これまでの研究をまとめたリーディングス(選集)であり、研究者や学生向けの本としては貴重な労作である。

ともすれば、日本語だけの世界に閉じこもりがちな日本のキリスト教は、たとえそれが国内では少数派であっても、国際的な視野に立った研究や海外への発信に値することを、この本は思い起こさせてくれる。

編者のマーク・R・マリンズ教授は、四国学院大学、明治学院大学、上智大学の教授を務め、現在はニュージーランドのオークランド大学で日本研究に取り組みながら、同大の日本研究センター所長を務めている宗教社会学者。『メイド・イン・ジャパンのキリスト教』(トランスビュー、2005年)などの著者としても知られている。本書でも、日本のキリスト教の文化的・社会的な次元にまで踏み込んで論じているのが興味深い。

本書に収められたマリンズ教授自身によるものを含めた合計57の論文は、同じくマリンズ教授の編集によって、2003年に一冊の本として出版された『Handbook of Christianity in Japan(日本のキリスト教ハンドブック)』をさらに詳しく深めたものであるといえよう。

マリンズ教授は、本紙のメール取材に応じ、「『Critical Readings』は、日本におけるキリスト教の諸側面をカバーしようとしていますが、論文の選択がなかなか難しい作業でした。翻訳の時間と予算はありませんでしたので、英語で書かれたもの(既に翻訳されたもの)から論文を選びました。国内外の研究成果の学際的論文集になりました」と説明。「今後、日本と世界のキリスト教の教育・研究に参考になれば、また若手研究者に役に立てば幸いです」と回答した。

本書は研究者や大学生・大学院生向けの専門書だが、日本のキリスト教に関する予備知識と英語に自信のある人で、海外や日本で英語を話す外国人に日本のキリスト教を伝えたい人にもお薦めの本である。

もっとも、本書の販売価格は全4巻で10万円を超えており、個人で気軽に買えるような本ではなく、むしろそれだけの予算がある大学図書館や大きな公共図書館向けの本といえよう。現在、国際日本文化研究センター図書館や東京大学総合図書館、南山大学名古屋図書館、西南学院大学図書館、立教大学池袋図書館などに所蔵されているが、英語で活動している大きな教会の図書室にもあってもよいかもしれない。

関連タグ:マーク・R・マリンズ
  • ツイート

関連記事

  • オランダの出版社、日本のキリスト教に関する英語文選集を3月出版へ 定価は10万円超か

  • キリスト教の教勢は欧米から世界の南側へ? 世界的潮流を考える本

  • アリスター・E・マクグラス著のキリスト教入門書第3版出版 日本では来年2月から販売

  • 宣教学者ら、東日本大震災の教訓と進むべき道を調査研究 書籍出版

  • 初来日したWCC総幹事のオラフ・フィクセ・トヴェイト著『Christian Solidarity in the Cross of Christ』を読む

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 花嫁(35)古い人を脱ぎ捨てて 星野ひかり

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 都合の悪いお言葉(その1) マルコ福音書10章1~12節

  • 栄光への脱出の道 穂森幸一

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(248)聖書と考える「終末ツーリング」

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.