Skip to main content
2025年11月7日19時15分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

子どもホスピスで回復した家族の実体験 独財団の講師招き講演会

2015年4月10日19時59分
  • ツイート
印刷
関連タグ:ホスピス
子どもホスピスで回復した家族の実体験 独財団の講師招き講演会+
夏のキャンプでは親が電話をすることを禁じられていたが、心配で我慢できず、2日目に電話をしてしまったと明かすトハイケ・トウムラー氏=7日、慶應義塾大学信濃町キャンパス(東京都新宿区)で

ドイツ・ベルリンの子どもホスピス、ビョルン・シュルツ財団で、患者とその家族の窓口として対応しているハイケ・トウムラー氏を招いての講演会が7日、慶應義塾大学信濃町キャンパスで行われた。トウムラー氏は、「一人の子どもの病気は、家族全体の痛み」というテーマで、病気の子どもを抱えた家族が、その痛みからどのように回復したのか、実体験を通して語った。

トウムラー氏の息子マックスさんは、2歳半の時に白血病と診断された。周囲から病人として特別扱いされることが、マックスさん自身だけでなく、家族にとっても大きな負荷となり、家族の中をぎくしゃくさせていったという。

そのような状態に変化が訪れたのは、同財団の夏のキャンプに参加してからだった。キャンプの体験は、マックスさんにも兄のフローリアンさんにも劇的な変化をもたらした。キャンプの中では、病気の子も、病気でない子も同じように扱われる。マックスさんは、病気でない子と同じように扱われることで、病気だから無理だろうと決めつけられていたことから解放された。そして、同じ扱いの中でフローリアンさんは、「一緒に走っていけなければ、手をつないで歩く」ことを見出したという。

この夏のキャンプより、トウムラー氏の家族全体が大きく変化した。病気の子どもを抱え苦しむ多くの家族にこの体験を伝えたい。自分の家族を救ってくれたこの財団の働きに協力したい。キャンプでの実体験が、同財団で働くきっかけとなった。

現在、ボランティアとして活動する兄のフローリアンさんも、夏の体験抜きに今の活動を語ることはできないと話す。それまでは弟の病気が理解できず、弟が特別扱いされる理由も分からなかった。夏のキャンプの体験は、弟を理解できる自分へと変えたという。そして、このように変えてくれた恩返しがしたいと思い、自分ができるボランティアを考えたという。

フローリアンさんは、好きな音楽活動でボランティアができると考え、コンサートやフェスティバルを開き、その入場料を全て同財団に寄付している。トウムラー氏は、今の家族の状態をまさに家族全体が一つになって動いているようだと言う。

マックスさんも自らの体験を語った。2歳半で白血病と診断されたマックスさんは、年齢を重ねるに従い、家族の中で自分だけが特別扱いされているのを感じた。そうした中で、夏休みのキャンプに参加した。キャンプでは病気の子どももたくさんいたため、自分だけが特別扱いされることはなかった。自分が特別でないことが分かると、自分がしたいと思うことができ、兄と平等だということが分かったという。

子どもホスピスで回復した家族の実体験 独財団の講師招き講演会
NPO臨床パストラル教育研究センター理事長のウァルデマール・キッペス氏。講演会では通訳もした。

また、マックスさんは、このキャンプの中で自分より重い病気を持った子どもにも出会った。それによって、自分の病気にも関心を持つようになったという。当時はまだ小学生だったためボランティアはできなかったが、ずっと恩返ししたいと思ってきたという。

今は財団の中にいる自分と同じような病気を持つ人を見つけ、グループを作って活動しているという。現在のメンバーは12人。一人の人間としてできることを共に学び、一人でも生活できる力を付けるために自己を守るトレーニングをし、自分自身であることを常に意識していくようにしているという。

この講演会は、慶應大学が定期的に行っている市民公開講座「患者学」の特別講座。NPO臨床パストラル教育研究センターとの連携で、医療における魂のケアの重要性を広めることを目的に開催された。同センターは、スピチュアルケア・ワーカーを養成する組織。理事長のウァルデマール・キッペス氏は、スピリチュアルケアの第一人者で、日本での普及のために尽力している。

キッペス氏は、「日本の教育は、解決できることを教え、解決できないことは教えない」と言う。なぜ病気になるのか。なぜ人間の力では解決できないことを抱えながら生きていかなければならないのか。心の体験は解決できないことを受け止める力になると話す。最後には「心の体験をしなければ、心のケアは無理だ」と強調した。

関連タグ:ホスピス
  • ツイート

関連記事

  • 柏木哲夫さん、「大阪文化賞」受賞 ホスピス医療の第一人者

  • 日曜日の教会で仮放免者ら対象の無料医療相談会 カトリック助祭らの非営利団体が開催

  • 精神科医療の現場から 宇田川雅彦医師にインタビュー “自殺予防のためにクリスチャンがすべきこと・すべきでないこと”

  • がん哲学外来のチーム医療を支える偉人たち〜歯をくいしばって〜 樋野興夫

  • 日本キリスト教海外医療協力会、第20回エキュメニカル功労賞を受賞

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

  • 主は生きておられる(241)カレンダーあと1枚 平林けい子

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 都合の悪いお言葉(その2) マルコ福音書10章1~12節

  • 地球環境の守り人 穂森幸一

  • ひと足ひと足、主にすがりて 菅野直基

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • ワールドミッションレポート(11月7日):スーダンのマディ族のために祈ろう

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.