日本全国のクワイヤが集結し、1日限りのスペシャルコンサートを行う「Japan Gospel Choirs Fellowship Concert 2015」(5月4日、日比谷公会堂)に向けて、当日キッズクワイヤに参加して歌う子どもたちのオープンリハーサルが2日、小岩栄光キリスト教会(東京都江戸川区)で行われた。
金指幸子(Aria)先生、宮宇地寛子先生の指導のもと、当日ステージに立つ子どもたちも、立てない子どもたちも一緒になって、コンサートで歌う2曲のゴスペル「Sing」「ビューティフルデイ」の歌とダンスを練習した。子どもたちは、家でユーチューブの映像を見ながら、覚えた歌とダンスを復習し、当日のステージに立つという。今回の1回目に続き、当日まで残り4回のオープンリハーサルが予定されている。
会場には、同教会で活動するキッズクワイヤ「グロウ・トゥゲザー・エンジェルス」の子どもたちに加えて、江東区木場から「マミーグリーンクワイヤ」、練馬区江古田から「エコキッズ」のメンバーが参加し、未就園児から小学校6年生まで、30人以上が集まった。
「神様から新しい元気をもらって楽しい時間を過ごしましょう!」という呼び掛けに、子どもたちは「ハレルヤ!」と手をたたいて元気にあいさつ。みんなで祈った後は、ジャンプなどの体操で全身を動かし、口の筋肉を柔らかくする発声練習で準備を整える。
初めて曲を聞く子どもたちのために、ホワイトボードに平仮名で書かれた歌詞を確認し、実際にピアノの伴奏に合わせて、歌いながら覚えていく。ゴスペルの歌詞は、誰にでも分かりやすいものが多いが、子どもたちにも意味が分かるように解説する。
「この歌では、誰のことをほめようと言っていますか?」
「イエスさまー!」
「しゅ(主)っていう意味を知っていますか?」
「イエスさま!」
普段教会に通う子どもたちのリードのおかげで、テンポ良く答えが返ってくる。
内容にぴったり合った振り付けを合わせてダンスすることで、歌詞も覚えやすくなっているようだ。子どもたちの後ろで、一緒に参加する保護者よりも、はるかに速いスピードで自分のものにしていく子どもたちの吸収力の高さに驚かされる。
「ゴスペルは、神様にありがとうを伝えるラブソングです。『上を向いて歩こう』という歌詞があるけれど、上を向いて歩くのは、神様が天にいて、私たちを愛し見守ってくれているんですね。桜の花を、この春も神様がきれいに咲かせてくださったように、みんなも美しく咲かないわけがありません。神様にサンキューできないような状況のときにも、上を向いて、神様に『ありがとう』するときに、みんなのいのちも輝きます」
先生のメッセージの全てを理解できているか定かでないような幼稚園の男の子も、一番前の列で、大きな声で元気いっぱいにダンスをしている姿が印象的だ。
いつも練習に参加しているという小学校4年生の女の子は、「ゴスペルの歌詞には、イエス様が出てくるから、学校で歌を歌うのとは違う楽しさがある。学校では少し恥ずかしいけれど、クワイヤでは、大きな声で歌える」と話してくれた。
詳細・問い合わせは、Japan Gospel Choirs Fellowship 実行委員会(メール:[email protected]、ウェブサイト)まで。