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先立ち行く主イエスに従い進む

先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(34) 宮村武夫牧師

2014年2月7日20時19分
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みな実現するようなとき
マルコの福音書13章1節~13節

[1]序

13章1~13節を味わうに当たり、二つの点に注意。

第一は、前後関係についてです。マルコ13章は、普通終末(終わりの時)についての教えの章と言われます。その13章の直前には、12章41~44節に見る「ひとりの貧しいやもめ」の記事、また直後の14章3~9節では、主イエスの頭にナルドの香油を注ぐ、ひとりの婦人の姿を描いています。私たちが13章を読み進めて行くにあたり、この二人の女性(エペソ2章10節、「私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです」)に注ぐ、主イエスのまなざしを忘れないようにしたいのです。

また第二は、13章で取り上げているのは、直接には2節に見る、神殿の「石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません」と言われる、70年のユダヤ戦争についてです。

しかしそれと共に、24節以下の「人の子」(主イエス)の来臨についても主イエスは語られ、マルコは記しています。つまりユダヤ戦争についての記述と「人の子」についての預言が密接に結びつけられています。この重なり二重性を注意しながら、13章全体を味わう必要があります。

[2]「みな実現するようなときには」(4節)

13章において、「とき」や「日」を指している、鍵となる二つの節があります。2節と24節です。

(1)2節、「この大きな建物を見ているのですか。石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません」との主イエスのことばに対して、「ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかにイエスに質問した」(3節)のです。

この彼らの「いつ、そういうことが起こるのでしょう」との質問に対して、主イエスは、直接には、紀元70年のユダヤ戦争におけるローマ軍によるエレサレムの徹底的な破壊における神殿の崩壊について言及なさっています。

(2)24節には、「だが、その日には、その苦難に続いて、太陽は暗くなり、月は光を放たず」と天体の大変動が指し示され、続いて26節では、「そのとき、人々は、人の子が偉大な力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを見るのです」とあります。23節で、「だから、気をつけていなさい。わたしは、何もかも前もって話しました」と要約している、22節までに描く前兆とは違い、主イエスの再臨のときを直接描いています。

13章に記されている主イエスのことばを通して、

①自分が生かされている時代についての見通し
②天地の創造から、主イエスの再臨までの全歴史の見通し

の両方を持つようにマルコは、最初の福音書の読者に訴えています。

そして今、ここでマルコの福音書を読む私たちも、同じく目前のことと歴史全体の二重の見通しを持つことを期待されています。

[3]三つの警告と二つの約束(5~13節)

(1)三つの警告
①第一の警告は、5節で、「イエスは彼らに話し始められた。『人に惑わされないように気をつけなさい』」とあります。

「わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそそれだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう」と、偽キリストの現れを主イエスは警告なさっています。21、22節においても、主イエスはさらに強調して警告。

②第2番目の警告は、7節に見ます。そこでは、「戦争のことや戦争のうわさを聞いても、あわててはいけません。それは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません」とあります。

13章に見る主イエスの警告は、二つの傾向に対して与えられています。一方では、主イエスの確かな再臨に対して、それを忘れた生き方をしないように気をつけよです。参照33~37節。

しかし他方、ここに見る、「あわてるな」との警告をも与えておられます。

「戦争のことや戦争のうわさを聞いても、あわててはいけ」ないのです。このような中で、「それは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのでは」(7節)ないと見抜く必要があります。

このような状況の中でも、主イエスの主権をはっきり認めて、日々確かな歩みを進めるべきことを主イエスは教えておられます。主イエスの再臨を確信するから、落ち着いて歩むのです。神の作品である人間に目を注いで生きる道を与えられています(参照・聖歌622番『夕べ雲やくる』)。

③第三番目の警告は、9節に見ます。「だが、あなたがたは、気をつけていなさい」。9、10節に見る生き方は、実に厳しいものです。その迫害の中を通しても、福音は世界の諸民族へ宣べ伝えられるのです。

あの一人のやもめに目をとめて行くように、一人一人を大切にしながら、世界宣教が進められて行きます。初代教会の賛美の一節と言われる、Ⅰテモテ3章16節を注意したいのです。

「確かに偉大なのはこの敬虔の奥義です。『キリストは肉において現れ、霊において義と宣言され、御使いたちに見られ、諸国民の間に宣べ伝えられ、世界中で信じられ、栄光のうちに上げられた』」

(2)二つの約束
①「ただ、そのとき自分に示されることを、話しなさい。話すのはあなたがたではなく、聖霊です」(11節後半)。助け主なる聖霊ご自身の助けです(参照・12章36節)。

②「また、わたしの名のために、あなたがたはみなの者に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ人は救われます」(13節)。父なる神の一方的な恵みの御手に導かれ、厳しい環境の中でも、なお支えられて進むようにと励ましのことばが身に染みます。

以下の聖句も、この年の、そして生涯の歩みの中で受け止めたいのです。

「あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださることを私は堅く信じているのです」(ピリピ1章6節)

「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい」(ヘブル12章2節前半)

「死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう」(黙示録2章10節後半)

[4]結び

(1)時、歴史、終末についても、主イエスが中心
①時、歴史、そして終末について考え、受けとめる際、主イエスの十字架と復活から切り離さず、この土台に立ちすべてを考え、行う恵みの道。マルコ13章を、14、15章の主イエスの受難・十字架の記事と切り離せないように。

②順序、主イエスの土台に立ち、歴史の順番・順序にも十分に注意。

(2)では、今、私・私たちは
聖霊ご自身の深い導きに支えられて警告に耳を傾け、また約束に励まされて、目前の一日と一週間の両方に目を配り、一歩一歩進みたい。

「わたしがあなたがたに話していることは、すべての人に言っているのです。目をさましていなさい」(マルコ13章37節)

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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