作家・遠藤周作(1923~1996)が長年に渡って追究してきた「日本人におけるキリスト教受容」という文学的主題の一つの到達点である『侍』(1980)を中心に、人々の苦しみや哀しみに寄り添う存在ー“同伴者”を描いた遠藤の作品世界を紹介する展覧会が、1月18日から3月23日まで、東京・町田の町田市民文学館ことばらんどで開催される。
遠藤は25年以上にわたって居住した町田市玉川学園で、『沈黙』や『死海のほとり』などの代表作をはじめとした小説、「狐狸庵もの」と呼ばれる軽妙なエッセイなどを執筆した。その遠藤が1980年に発表した『侍』は、仙台藩主・伊達政宗の命を受け慶長遣欧使節団の副使としてヨーロッパに渡航し、スペインで洗礼を受けた支倉常長をモデルとした小説だ。しかし、遠藤が「この小説は僕の私小説みたいなもの」と語っているように、遠藤自身の受洗の経緯や渡欧経験が反映された作品となっている。
今回の展覧会では、『侍』の創作ノートや草稿のほか、初公開となる「男と九官鳥」直筆原稿や旧蔵書等の資料約200点によって、史実とフィクションの狭間に込められた思いと、 “同伴者”の存在を見出すまでの道筋をひも解いていく。
開催期間中には、講演会や朗読会、音楽座ミュージカル『泣かないで』の舞台稽古見学ツアー、ギャラリートークなどが関連イベントとして行われる。また、期間中は毎日、先着5人に町田市民文学館ことばらんどのオリジナルグッズがプレゼントされる。展覧会の詳細、関連イベントの情報などは、町田市の同展覧会用ページを参照。
■ 読者プレゼント
クリスチャントゥデイの公式ツイッター(@chtodayjp)をフォローし、下記の内容をツイート、またはリツイートした方の中から抽選で3組6名様に、展覧会「遠藤周作『侍』展」の招待券をプレゼントします。応募期間は1月14日(火)から1月31日(金)まで。当選者には、クリスチャントゥデイの公式ツイッター(@chtodayjp)よりDMにてご連絡さし上げます。
【読者プレゼント】遠藤周作『侍』展(1/18土〜3/23日)の招待券を、@chtodayjpをフォローし、このツイートをリツイートした方から抽選で3組6名様にプレゼント! http://bit.ly/1lYxPwf #chtodayjp
■ 展覧会「遠藤周作『侍』展」概要
展覧会名:慶長遣欧使節団渡欧400年 遠藤周作『侍』展 ―“人生の同伴者”に出会うとき
期間:2014年1月18日(土)〜3月23日(日)
会場:町田市民文学館ことばらんど
〒194-0013 東京都町田市原町田4-16-17
電話:042・739・3420、FAX:042・739・3421
JR横浜線「町田駅」ターミナル口から徒歩8分
小田急線「町田駅」東口から徒歩12分
休館日:毎週月曜日、第2木曜日
観覧時間:午前10時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで開館)
観覧料:一般:400(300)円、65歳以上・大学生:200(100)円、高校生以下:無料
※( )内は20人以上の団体料金
※1月18日、2月23日、3月23日は無料
監修:加藤宗哉、今井真理
協力:長崎市遠藤周作文学館、周作クラブ、仙台市博物館、宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)