―社是、社訓が会社の方向を決める―
神の最大の願いは祝福
「してみると、あなたがたは、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう」(マタイ7:11)
天におられる父、すなわち世界を創られた神が与えようとしておられるのは、祝福であると教えています。このキリストが語られた言葉は、よく知られたことです。そう考えると、キリストがここで教えられた大切なポイントは、「神の最大の願いはどこにあるか」ということです。神の最大の願いは、一言で言うならば「祝福」という言葉にあります。
この祝福という言葉は、実は聖書に288回も登場し、旧訳聖書と新約聖書の両方に出ています。聖書の神は「人を祝福したい」と願っておられるお方です。しかし、現実生活を見ると、私たちは仕事面や人間関係、その他いろいろな面において祝福から遠いところで生活しているのではないでしょうか。しかし黄金律に立つ「社是」は、必ず祝福へ導くというのが聖書の教える重要なポイントです。欧米社会では、聖書の教えを基とした「社是」があり、また成功した企業も少なくありません。いや、むしろ多いのです。このような黄金律は、決して難しいことではなく、シンプルで分かりやすい内容です。問題は、その分かりやすいこと、シンプルなことを実践するのが難しいことです。では次に「社訓」を考えてみましょう。
■ キリストの人材教育: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)
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黒田禎一郎(くろだ・ていいちろう)
1946年、台湾・台北市生まれ。70年、ドイツ・デュッセルドルフ医科大学病院留学。トリア大学精神衛生学部、ヴィーダネスト聖書学校卒業。75年、旧ソ連・東欧宣教開始。76年、ドイツ・デュッセルドルフ日本語キリスト教会初代牧師就任。81年、帰国「ミッション・宣教の声」設立。84年、グレイス外語学院設立。87年、堺インターナショナル・バイブル・チャーチ設立、ミニスター。90年、JEEQ(株式会社日欧交流研究所)所長。聖書を基盤に、欧州情報・世界 情報、企業講演等。98年、インターナショナル・バイブル・チャーチ(大阪北浜)設立、活動開始。01年、韓日ワールドカップ宣教GOOL2002親善大使として活躍。著書に『世界の日時計』(Ⅰ~Ⅲ)、『無から有を生み出す神』『新しい人生』『愛される弟子』『神のマスタープランの行くへ』『ヒズブレッシング』、韓国語版『聖書と21世紀の秘密』、中国語版『神の聖書的ご計画』他訳書あり。