ユダヤ商人の5つの戒め
ユダヤ商法の中に5つの戒めがあります。ユダヤ人がすべて素晴らしいわけではありません。ユダヤ人が、すべて善人で成功者ばかりでもありません。実は悪い人もいました。そこでユダヤ商法に、5つの戒めというルールが語られております。タルムードの中にも「商売で人をだましてはいけない」という警告があります。当時ユダヤ人の間では悪徳商人がいました。今から約2千年前のイエス・キリストの時代にも悪徳商人がいたようで、聖書にもそのようなストーリーが出てきます。そこで彼らは「ユダヤ商人の5つの戒め」を作りました。
- 「あなたがたは物差しや秤、分量においても不正をしてはならない。正しい天秤、正しいおもり石を使わなければならない」
- 「もしあなたが隣人に土地を売るか、隣人から買う時には、互いに損にならないようにしなさい」。すなわち相手のことを考えるということです。
- 「小銭を大切にして、計算を間違えない者は大きな金についても信頼される」。お金持ちほど小銭に細かく、しっかりしているといいます。これは的を射ています。小銭を大切にしているからこそ、大きなお金を扱うことができます。
- 「人生の最後の審判の時に、最初に尋ねられるのは『正直であったか?』ということだ」。あなたの人生の最終ゴールの時に、ビジネスマン、商人、親、教師、家庭人としてどのような生き方をしたかよりも、「正直であったか」が問われます。
- 「自分が売る商品に欠点があれば、客にそれを説明しなければならない」
このような戒めは考えてみると、すべて当たり前のことばかりです。今日も我々の周りでよく言われていることです。しかし当時は、本当に新しいことでした。ですから、彼らは攻撃を受ける羽目になったわけです。
■ キリストの人材教育: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)
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黒田禎一郎(くろだ・ていいちろう)
1946年、台湾・台北市生まれ。70年、ドイツ・デュッセルドルフ医科大学病院留学。トリア大学精神衛生学部、ヴィーダネスト聖書学校卒業。75年、旧ソ連・東欧宣教開始。76年、ドイツ・デュッセルドルフ日本語キリスト教会初代牧師就任。81年、帰国「ミッション・宣教の声」設立。84年、グレイス外語学院設立。87年、堺インターナショナル・バイブル・チャーチ設立、ミニスター。90年、JEEQ(株式会社日欧交流研究所)所長。聖書を基盤に、欧州情報・世界 情報、企業講演等。98年、インターナショナル・バイブル・チャーチ(大阪北浜)設立、活動開始。01年、韓日ワールドカップ宣教GOOL2002親善大使として活躍。著書に『世界の日時計』(Ⅰ~Ⅲ)、『無から有を生み出す神』『新しい人生』『愛される弟子』『神のマスタープランの行くへ』『ヒズブレッシング』、韓国語版『聖書と21世紀の秘密』、中国語版『神の聖書的ご計画』他訳書あり。