進化論者は、今ではもはや、「サルからヒトに進化した」とは言わなくなりました。サルとヒトを繋ぐ中間の存在が、どこを探しても、今に至るまで一つも発見されないからです。「サルからヒトに進化した」というのは、進化論者の単なる「空想」に過ぎなかったのです。
その代わりに今度は、「サルとヒトは同じ祖先から由来した」と、考え方を変えざるを得なくなりました。進化論者は、サルとヒトの共通の先祖を、またまた「空想して」、「猿人(Ape Man)」と呼んでいます。
いわゆる「アウストラロピテクス」は、「猿人」の代名詞のように言われています。その中で一番有名なものが、「ルーシー」と名付けられた化石です。身体の3分の1が発見されたという、非常に珍しい例だからです。さしたる根拠もなく、「ルーシー」は二本の足で「直立歩行」するとして、ヒトとサルの先祖だとされました。「ルーシー」と名付けられたこの化石は、進化論者の空想した「猿人」の愛称となり、「猿人・ルーシー」として世界中に広まりました。
ところが今では、代表的な人類学者たちは、「ルーシー」をヒトでも猿人でもなく、ただのサルの仲間として分類しています。「ルーシーの膝関節に注目しなくても、新たな証拠はルーシーがナックルウォーク(こぶしを使う四足歩行)していたことを示している」ストックスタッドは『サイエンス』誌で、こう報告しています。「ルーシーは、四足で歩く、ただのサルだった!」という結論です。
またしても問題は、「ルーシー」の身体と膝の関節は一緒に発見されたものではありません。なんと、それぞれの化石は、3キロメートルも離れた場所から、別々に発見されたものだと言われます。そんな遠距離にあった別々の化石を、どうして同一の体のものとすることができるのでしょうか。
「アウストラロピテクス類は、ヒトの直接の先祖にも、ヒトに至る進化の系列にもなり得ない」著名な人類学者アシュレー・モンテギュー博士は、こう断定しています。また、チャールス・オクスナード博士は、「多変量解析」で調査した結果、「アウストラロピテクス類は、ヒトでもサルでもない。それらとは全く別の動物であろう」と発表しています。
「進化論の立場から生命を説明するうえで、化石がそれを証明してくれると思っている人は多い。さて、ダーウィンが『種の起源』を書いて120年経つ今、化石記録に関する研究は大いに進んだ。しかし、皮肉なことに、進化論を支持する実例は、全く存在しない」世界の全化石の20パーセントを保存すると言われている、「シカゴ・フィールド博物館」の館長デイビッド・ロープは、こう語っています。
この発言後30年以上経つ今日においても、状況は変わっていないものと思われます。
「目を高くあげて、だれが、これらのものを創造したかを見よ」(イザヤ40・26)
「主はとこしえの神、地の果ての創造者であって、、、その知恵ははかりがたい」(イザヤ40・28)
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佐々木満男弁護士の「ドントウォリー!」(ブログ)
佐々木満男(ささき・みつお)
国際弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。インターナショナルVIPクラブ(東京大学)顧問、ラブ・クリエーション(創造科学普及運動)会長。