スマトラ沖地震による大津波で1万4000人の尊い命が失われたインド南部の被災地では、キリスト教系支援団体らが、破壊された建物の再建や精神的ダメージの大きい生存者たちのためのリハビリ支援を行っている。クリスチャントゥデイ紙インド版が22日伝えた。
同紙によれば、インド・タミルナド州の州都チェンナイでは、「カリタス」「カトリック・リリーフ・サービス」「ワールドビジョン」といった国際的キリスト教系団体が協力して活動しているとのこと。
キリスト教系NGO団体「ワールド・ビジョン・ジャパン」(東京・新宿区)が23日、インド・ナガパティナム管区で実施中の救援活動を同団体公式ウェブサイトで報告した。報告によれば、同団体と別のNGO団体「ジャパン・プラットフォーム・モニタリングミッション」のスタッフは仮説住居を建設し19日、400世帯の住居の引渡し式が行われた。式典では同区の区長が謝意を表明した、と伝えられている。同区長は日本の広島・長崎の原爆の例や、神戸大震災の例を出し、日本人がいくつもの苦難を乗り越えてきたと話したという。現在までに、ワールド・ビジョン・ジャパンは1,825棟の仮設住宅建設を着工し1,325棟を現地政府に引き渡したとのこと。