パレスチナ自治区ガザで育つ子どもたちの思いを知ってもらいたいと、ガザでの復興支援を行うNPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」(東京都豊島区)は12月6日から、ガザの子どもたちが描いた絵画の展示会「がんばれパレスチナの子どもたち 私たちはガザで生まれた」を東京・神保町のギャラリー福果(1-11-2F)で開く。
ガザでは、封鎖による停電や断水が続いており、全住民の約8割が援助物資に頼っての生活を余儀なくされている。建設資材の搬入も制限されているため、08年暮れにイスラエルの軍事作戦で破壊された建物の復興がいまも進んでいない状態だ。子どもたちの絵からも、空爆の恐怖や現地での厳しい生活の様子が読み取れる。
今回展示される絵画は、ガザのアトファルナろう学校とナワール子どもセンターの子どもたちが描いた作品。アトファルナろう学校は、ガザで唯一の聴覚障がい者のための学校で、現在300人以上の子どもたちが通っている。ナワール子どもセンターは、ガザ南部の貧しい地域に6年前に開設された児童館で、毎日、地域の小学生ら200人以上が利用している。
展示会では、日本に届いた絵画約100点の中から厳選した約30点を展示するほか、ガザの子どもたちの書いた作文や、自作アニメーションなども紹介する。また、長年ガザでの取材活動を続けてきたフォトジャーナリストの古居みずえさんの写真10点も展示する予定だ。会場では、パレスチナの女性や聴覚障がい者が作った刺繍やクラフトも展示即売する。
12月12日まで。入場無料。開催時間は、正午から午後7時まで(最終日午後5時まで)。12月11日午後3時半からは、ガザから帰国した同団体スタッフによる報告会を東京・神田のレンタルスペースLEN4階4−F会議室(駿河台3-7)で開く。参加無料。問い合わせは、事務局(03・3953・1393)。