イエス・キリストの埋葬時に遺体を包んでいたとされている「トリノ聖骸布(The Shroud of Turin)」が10日、イタリア北部トリノの大聖堂で一般公開された。公開は2000年以来、10年ぶり。
聖骸布は縦4・36メートル、横1・1メートルほどの杉綾織の亜麻布。イエスが死んだとき、頭を真ん中にし、布を二つ折りにするかたちで遺体を包んだものだとされており、1898年に初めて布を写真撮影したセコンド・ピア氏のネガから布に刷り込まれた男性の姿が発見され、それがイエス・キリストの姿だと言われている。聖骸布の存在については、古くから伝えられており、西暦33年にはすでにエルサレムで確認されていた。
5月23日までの期間中、約200万人の来場者を見込んでいる。同2日にはローマ教皇ベネディクト16世も訪れる予定。