全世界で約300万人に愛用されているデボーション雑誌「アパ・ルーム」の日本語版発行60周年を記念するイベントが13日、東京・淀橋教会で開催された。イベントでは、世界的なキリスト教NGOであるワールド・ビジョンの元副総裁、サミュエル・カマレーソン氏が講演。キリスト者が聖書を読むときに持つべき姿勢について語った。
アパ・ルームは1935年、家庭礼拝の手助けになるテキストを求めていた教会の婦人会の要望で米国南部のメソジスト教会が初版を出版。それ以来、家庭礼拝での絶好の手引き書として世界中に広まり、いまでは世界40カ国語に翻訳され、日本語版を含め77版が隔月で出版されている。
編集部には毎年、世界から約3000人の信仰の証しが寄せられており、その中から選ばれた実生活での証しが、毎号日記のように掲載されている。
13日の講演でカマレーソン氏は、聖書を読むキリスト者の姿勢について、「聖書が語るとき、私たちは神の前に出なければならない」と語り、神の御言葉への従順と祈りを強調した。
旧約の預言者イザヤが神の前で自らのけがれに絶望したように、「私たちが聖書の真理によって照らされるとき、『主よ、私たちを憐れみたまえ』という祈りへと導かれるはず」と語った。
また聖書が指し示す真理として「聖霊は、神の言葉が私たちのうちに適用されるように導いておられる」と語り、御言葉の実践を強調。神の御言葉に示されて初めて路傍伝道をしたときの自らのエピソードを紹介しながら、実際の生活に御言葉がどのように適用されていったのかを説明した。
神がイスラエルの民に向かって「恐れるな、虫けらのようなヤコブよ イスラエルの人々よ、わたしはあなたを助ける」と語りかけているイザヤ書41章14節から15節の御言葉を引用し、「聖霊なる神は、この言葉を私のうちに適用された」「神が与えてくださったこの約束はいまも真実」と証しした。
講演後は、参加者らがグループに分かれてアパ・ルームの効果的な活用方法や、日々のデボーションで得た恵みなどを分かち合った。