左脳内出血で10年前に倒れ、「わたしは主であってあなたをいやすものである」と、聖書の約束を信じてアーメンと祈り、奇跡的に後遺症もなく癒される恵みを体験し、「今日もまた天国の一日です」と健康を守られています。
WHO(世界保健機関)は、人間の健康を「身体的健康」「精神的健康」「社会的健康」の3つに分けています。人間が求めている幸せは、基本的にこの3つが満たされることでした。
しかし、この3つが満たされたからといって必ず幸せになれるとは限りません。WHOもそれに気づき、「霊的健康」という概念を取り入れました。とは言え、WHOの健康定義を完全に満たすことは実際、不可能に近く、ただイエス・キリストを信じるときに可能となるのです。
「愛する者よ。あなたが、たましいに幸い(恵みと繁栄)を得ているようにすべての点でも幸い(恵みと繁栄)を得、また健康(恵まれ繁栄し幸い)であるように祈ります」(ヨハネの第3の手紙1:2)
「平和の神ご自身が、あなたがたを全く聖なるものとしてくださいますように。主イエス・キリストの来臨のとき、責められるところのないように、あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守られますように。あなたがたを召された方は真実ですから、きっとそのことをしてくださいます」(テサロニケ人への第1の手紙5:23〜24)
健康への約束は、聖書で繰り返し宣言されています。実際に自分が脳内出血で集中治療室へ運ばれ、治療を受けていたときは、30秒どころかもっと短い祈り、「イエス様。助けてください」と声にもならない心の叫びでした。
一般病棟に移され、聖書を読むことができるようになると、短い祈りよりも神様とお話しし、健康の約束をみことばで教えられ、今まで説教していたことを実践する場となりました。
1つは、脳内出血と戦わず、その事実をありのまま受け入れ、心から感謝の祈りをささげることでした。
2つ目は、「キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです」(ペテロの第1の手紙2:24)とのみことばを、真心から信じたことです。祈りと心に平安が訪れます。
3番目には、そのことを口に出して告白することでした。まず祈りが告白に変わりました。助けて下さい。治してくださいと祈るだけでなく、「ありがとうございます。治りました。回復しました。感謝します」と宣言の祈りに変わりました。
口にする言葉は、言えば言うほどもう一度言いたくなるような現象を引き起こします。
イエス・キリストは、「まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海に入れ』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります」(マルコ11:23〜24)
祈りは願い事であり求めでもありますが、さらにすばらしいことは、宣言(告白)するとき、言ったとおりになることを体験できるのです。
病のいやしに限らず、すべての求めを心の中で疑わず、みことばに従い祈ったとおりになるのですから、30秒であれ長時間であれ、何事をも確信して宣言したいものです。
ありがとうございます。祈りのとおりに実現しました。感謝します。アーメン。
榮義之(さかえ・よしゆき)
1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。