【CJC=東京】独カトリック通信KNA報道としてAFP通信が伝えるところでは、心理学者・疫学者のホルスト・ビッケル教授らの研究チームは、調査対象に南部バイエルン州の修道女442人を選んだ。
修道女は何十年にもわたり同じ修道院に暮らしてほぼ同じような毎日を過ごしているという同質なグループであり、結果を歪曲する可能性のある外部の影響を排除できるからだという。
442人のうち、認知症の兆候が現れていたのは104人で、うち92人は学歴が低かった。若いころの教育レベルとその後の認知症との明らかな相関性を示している。また、責任ある地位についている修道女は、そうでない人よりも認知症リスクが低いこともわかった。
ビッケル教授は、調査に協力してくれた修道女たちに感謝している。一方、修道女の代表は、「科学、ひいては人の助けになりたかったのです」と話している。