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神にある判断を 菅野直基

2026年5月15日13時54分 コラムニスト : 菅野直基
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目の前にある問題に対して、すぐに決断をしなければならないときがあります。しかし、無理に決断するよりはとりあえず棚上げして、祈り、ニュートラルにしておいた方がいい場合もあります。

目の前の出来事に対して、パッと白か黒かを判断するのではなく、ちょっと、立ち止まってみませんか。

中国にこんなお話があります。片田舎に一人の男性が住んでいました。ある日、彼は名馬を手にします。それを見た隣人は「おめでとう、素晴らしく良い馬だね。君はラッキーな男だ」と祝ってくれました。

しかし彼は「このことが良いって、どうして分かるんだい?」と答えました。目の前の出来事に対して、すぐに「良い?悪い?」の判断をしない人でした。お祝いに来た隣人は彼のことを「変なヤツ!」と思いました。

しばらくして、王様が近くを通り、その名馬に目を留めます。あまりに素晴らしい馬なので「この馬を手に入れたい。お金はいくらでも払おう」と男に申し入れました。それを聞いた隣人は「良かったね、これで君も大金持ちだ」と言いました。

ところが彼は「私にとってこの馬は家族同然、手放すわけにはいかない。王様、お金で交換できるものではありません」と、いとも簡単に断ってしまいました。

「バカだなぁ、こんなに良い話を断っちゃって……大金が入るはずだったのに台無しだ!」と隣人はまた「良い?悪い?」を判定しました。すると彼は、「どうしてこれがバカなことだって分かるんだい?」と答えました。

翌日、その馬が逃げてしまい、いなくなりました。隣人は「ほら見ろ。だから言ったじゃないか、売っていれば大金持ちになれたのに、馬もいなくなった。お金も手に入れ損なった。かわいそうなヤツだ!」と言いました。

彼は「どうしてこれがかわいそうなことだって、君に分かるんだい?」と聞き返しました。事実は、昨日までいた馬が、今日はいないということだけ。隣人は、それに対しても「良い?悪い?」を判断しました。

半年後、その逃げ出した馬が子馬を連れて戻ってきました。隣の人は「ツイてるね君は!」と祝ってくれましたが、彼は「一頭だった馬が二頭になった。これは事実だけど、それが良いかどうかは分からない。どうしてあなたはこのことがツイていると判断できるんだい?」と答えました。

しばらくして、息子が子馬に乗って遊んでいたら、振り落とされて足が不自由になってしまいました。隣の人が「気の毒に、息子さん、かわいそうにな」と同情しました。彼は「骨折して足が不自由になったことが、どうしてかわいそうだって、あなたに分かるんだい?」と聞き返しました。

突然、隣の国との戦争が起こりました。隣人の家の息子さんは徴兵されて、戦死して帰らぬ人になりました。隣人は「君はラッキーだね、君の息子は落馬して足を折ったおかげで徴兵を免れて、今も元気に生きている。私の息子はいなくなってしまった。私はなんて不幸なんだ……」と言ったが、彼は「どうして、それが不幸なことだって分かるんですか」と聞きました。

何事も早まった判断は、性急に過ぎるかもしれません。いつも「良い?悪い?」「白か?黒か?」だけで物事を判断する人がいます。しかし、本当の意味で「良い?悪い?」「白か?黒か?」を判断するのは神様です。

目を閉じて心の目を開き、限りあるこの地上から、永遠に目を向け、あなたを造り、あなたを導いておられる全能の神に聞いてみてください。聖書はこう語ります。

神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。(ローマ8:28、新共同訳)

神はマイナスをプラスに変えてくださるお方です。マイナスであっても、それを共に働かせてプラスに変えてくださるのが神様です。

神に信頼し、神に聞くならば、全てのことが共に働いてプラスになっていることが分かります。全てを感謝するのが一番です。プラスのことはプラスですが、マイナスもプラスに変わるからです。ピンチこそチャンスです。

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(Ⅰテサロニケ5:16〜18、新改訳)

心のスイッチを神に切り替えて、喜び、感謝し、祈りながら、良い一日をお過ごしください。

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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