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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(12月31日):世界宣教達成のために祈ろう

2025年12月31日16時07分 執筆者 : 石野博
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2025年という激動の一年が終わりを告げようとしている。世界情勢に目を向ければ、依然として紛争や経済的不安、そして価値観の分断が影を落としているが、神の御国という視点から見れば、今ほど聖霊の働きが力強く、かつ劇的に進展している時代はない。世界宣教の最前線では、これまでの常識を覆すようなパラダイムシフトが起きているのだ。

近年の世界宣教における最も顕著な傾向は、宣教の重心が「グローバル・ノース(欧米)」から「グローバル・サウス(アジア、アフリカ、南米)」へと完全に移行したことだ。特にアフリカ大陸や南米諸国における教勢の伸長はすさまじい。

かつて宣教師を送り出していた欧米諸国の教会の衰退とは対照的に、ブラジルやアフリカ諸国(特にサハラ以南)、韓国などの教会はますます存在感を増している。今や韓国、フィリピン、ブラジル、ナイジェリアなどは、宣教師派遣大国としての役割を担っている。

特筆すべきは、南米やアフリカを中心としたカリスマ・ペンテコステ運動の爆発的な広がりだ。聖霊の力と癒やし、そして生きた神との人格的な出会いを強調するこれらの教会は、伝統的な教会の枠を超えて人々の心に飛び込み、社会の最底辺からエリート層に至るまで、あらゆる階層をのみ込むリバイバルを巻き起こしている。

さらに、この傾向は「福音の逆輸入」という現象を生み出した。かつて宣教師派遣大国だった英国やフランス、ドイツなどの西欧諸国の世俗化された都市において、現在はアフリカや南米から派遣された宣教師たちが現地の言語で福音を語り、沈滞した欧州の教会に再び火をともし始めているのである。

一方で、世俗主義が極まったかに見えた英米の若者層の間でも、神の主権的な介入が見られる。2023年に米国のアズベリー大学キャンパスで始まった静かなリバイバルは、2025年現在、SNSを通じて瞬く間に世界中のZ世代へと波及した。形式化された宗教を拒み、真実な神の臨在を渇望する若者たちが、自発的な祈祷会や路傍伝道を開始し、既存の教会組織さえも揺さぶるような新鮮なリバイバルの潮流を生み出している。

イスラム圏における働きも驚異的だ。人間の宣教師が入ることのできない厳格なイスラム国家において、イエス・キリストご自身が夢や幻を通して直接現れ、数え切れないほどのムスリムが回心するという超自然的な介入が頻発している。

このようにして、キリストの愛に触れたイスラム背景の回心者たちは、迫害や社会的圧力をかいくぐりながら福音を宣べ伝えている。これらの回心者の多くは、公の教会を持てない環境下で「家の教会運動(ハウス・チャーチ・ムーブメント)」を形成し、地下水脈のように目に見えない形で、しかし確実にイスラム社会の土台を揺るがしているのだ。

2025年も、キリスト信者に対する迫害はかつてないほど激化している。ナイジェリアでは武装勢力によるキリスト教徒の村々への襲撃が日常化し、インドではヒンドゥー至上主義的なナショナリズムの台頭により、地方の教会が破壊され、信者が暴力を受ける事態が続いている。

厳格なイスラム教国で信仰を持つことには大きなリスクが伴う。中国においても、デジタル監視技術を用いた教会への締め付けは限界点に達している。それでも、迫害は福音を消し去るどころか、かえって純金のような信仰を練り上げ、家の教会をより強固なネットワークへと成長させている事実は、まさに聖書の使徒行伝そのものである。

私たちは今、神の歴史のクライマックスを目撃している。福音が全ての民族に証しされるその日まで、神の働きは休むことがない。

私たちは、以下の3つの方法で、世界宣教に参加することができる。

①宣教師や団体スタッフとして献身し、直接的に関わる。
②献金や物資のサポートによって参加する。
③祈りによって参加する。

それぞれが召しと賜物に応じて主の奉仕に励むのである。主イエスは言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)と。また、聖書はこうも言う。「そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます」(2ペテロ3:12)と。

19世紀、プロテスタント宣教が世界大に雄飛した時代、人々はこれを「偉大なる世紀(The Great Century)」と呼んだ。当時の宣教師たちは、これら2つの御言葉を握って、地の果てまで出て行ったのだ。

福音がこの地に満ち、救いに定められている最後の異邦人が救われるとき(「異邦人の完成のなる時」、ローマ11:25)、私たちは雲間に再臨の主を仰ぐのだ。期待と希望を持って、再臨のキリストを望みつつ、福音の種をまき、祈り続けようではないか。

この一年、ワールドミッションレポートを通じて共に祈っていただいた方々に、心から感謝を申し上げたい。マラナタ、主よ来たりませ。

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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