イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相は8日、同国中部で6日未明に発生したマグニチュード(M)6.2の地震による死者が260人に上ったと発表した。また、同国文化省は今回の地震で、少なくとも4カ所の歴史的な教会や城で深刻な被害が発生した発表した。
ロイター通信によれば、地震により13世紀末建築のサンタマリア・ディ・コッレマッジョ聖堂や、サン・ベルナルディーノ聖堂が被害を受けた。サンタマリア・ディ・コッレマッジョ聖堂はローマ教皇ケレスティヌス5世が埋葬されている同地で最も有名な教会の一つ。
同国政府の発表によると、地震による負傷者はこれまでに約1200人に上り、依然として10数人の行方不明者がいる。ベルルスコーニ首相は8日の会見で、すでにラクイラ周辺に避難所31カ所、野外炊事場24カ所、移動医療施設14カ所が設置されたと発表し、市民約1万8000人が設置されたテントに避難していると説明した。