内戦によって翻弄される少年時代を送っていたスワ牧師は、キリストによって救われた。ナイロビで安定的に奉仕をしていたが、ケニア政府は彼にビザを出さなかったのだ。それによって彼と家族は、シドニーへの道が開かれるが、彼はそこでの奉仕によって消耗し、ひどいうつ状態に襲われた。回復した彼は、もう一度、祖国アフリカの土を踏むことになる。以下はスワ牧師自身の言葉による証しだ。(第1回から読む)
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22年に及ぶスーダンの第二次内戦が2005年に終結したとき、私はシドニーを離れて、もう一度故郷のアフリカに戻りたいと思いました。
それで私はようやく故郷に戻ったのです。もう54歳になっていました。南スーダンは2011年に独立を果たしましたが、平和は長続きしませんでした。13年から別の戦争が勃発し、それが20年まで続きました。戦争は、またしても祖国をズタズタにしてしまったのです。
今日のジュバ(南スーダンの首都)は、私の記憶にある町とは全く違う町になりました。私が去ったとき、ジュバはただの村に過ぎなかった。第二次内戦前のジュバは、貧しさは別として、夜中に歩き回っても何も心配いらないほど治安には問題ありませんでした。
しかし今のジュバは、治安が悪化しつつあります。今日66歳の私は、2011年に設立したグレース・コミュニティー教会に慰めを見いだしています。私たちは、南スーダンの再建に尽力する世界中の宣教師たちに仕えています。私の国には、神にしか変えられない問題が山ほどあることを知っています。戦争が終わり、政治指導者たちが国民の利益を最優先にすることを夢見ています。
多くのMAFスタッフや他のキリスト教団体のために仕えているグレース・コミュニティー教会を建ててくださった主、そして兄弟姉妹たちに感謝しています。これらの人々の無私の態度には、いくら感謝しても足りないでしょう。神が彼らとその家族を見守り続けてくださいますように。MAFにも感謝します。MAFは長い間、私の人生そのものだったからです。
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内戦と貧しさに翻弄(ほんろう)されたベルナード・スワ牧師は、最終的には愛する祖国に戻り、そこで福音に仕えている。自殺のことばかり考えていた少年は、キリストによって変えられたその人生を今度はキリストに仕えるためにささげたのだ。祖国の伝道に取り組むスワ牧師の奉仕を覚えて祈ろう。
スーダンがキリストの福音によって変えられるように祈っていただきたい。
■ スーダンの宗教人口
イスラム 61・4%
プロテスタント 14・8%
カトリック 10・7%
土着宗教 11・1%
※このレポートでは「スーダン」としていますが、これは2011年に独立した南スーダンを含めて包括的に「スーダン」としてあります。
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