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信仰とは忠義なり 穂森幸一

2024年1月11日07時38分 コラムニスト : 穂森幸一
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わたしのおきてに従って歩み、まことをもってわたしの定めを守り行おう。こういう人が正しい人で、必ず生きる。――神である主の御告げ――(エゼキエル18:9)

これは私の知人に聞いた話です。外国から来た人を車に乗せていたとき、信号が赤になったので、停止したそうです。そうすると、外国の方が「今、左右から全然車が来ないですよ。どうして前進しないのですか」と聞いてきたそうです。車は来なくても、信号が赤だから停止していると伝えると「日本人は信仰心はないのに順法精神はあるのですね」と笑われたというのです。

私はこの話を聞いて、信仰とは何だろうかと考えてしまいました。宗教行為に熱心になり、熱狂的な祈りをささげることが信仰的な行為になるのでしょうか。イエスがカペナウムに行かれたとき、百人隊長に会われたことがマタイ福音書8章5節から10節に記されています。百人隊長は、自分のしもべが病気で苦しんでいるから助けてくださいとイエスにお願いしています。

イエスは「行って、直してあげよう」(7節)と申し出てくださいました。そうすると、「自分の家にお迎えするような資格は私にありません。ただ、お言葉を下さい。そうすれば、私のしもべは良くなります。私も軍に所属していますので、言葉の重みは分かります」と応じています。これを聞いてイエスは「イスラエルのうちのだれにも、このような信仰を見たことがありません」(10節)と驚嘆しておられます。

私は、信仰とは武士が命懸けで主君に仕えるようなものではないかと思います。私たちの主君はイエス・キリストです。自分の主君が望まれるような生き方を目指し、主君のために生涯をささげていくのが信仰ではないでしょうか。使徒パウロは「私にとっては、生きることはキリスト、死ぬことも益です」(ピリピ1:21)と伝えています。

日本では、明治時代に素晴らしいクリスチャンが輩出されましたが、そのほとんどが武士の家柄でした。内村鑑三、新島襄、新渡戸稲造の3名とも武士道の精神を持って生きた方々でした。

昨年、東京の泉岳寺を訪ねる機会がありました。そのお寺と関わりのある和尚さんを知っていましたので、お茶の接待をしてくださり、一般の人が入れない奥の間まで案内してくださいました。そこには討ち入りを果たした赤穂浪士47名の位牌がありました。300年前のものとは思えないくらいきれいな状態で保存されています。

日本人の気持ちの中に、赤穂浪士に対する思い入れが強く、年末になると忠臣蔵が年中行事のように演じられています。赤穂浪士は討ち入り後、幕府の命令により、細川家、毛利家、松平家、水野家に預けられ、翌年の2月4日にそれぞれの家で切腹し、泉岳寺に葬られました。討ち入りの12月14日、命日の2月4日には数万人の人が参拝に訪れるそうです。

討ち入りの行われた元禄時代は、法を重視する時代だったといわれますので、赤穂浪士もご法度のことは十分に認識していて、忠義のために命を懸ける覚悟で臨んでいました。しかし、12月15日の明け方、江戸の市中を引き上げる一行を、市民はまるでスターを見るようなまなざしで迎え入れたそうです。かわら版はワイドショーみたいに扱い、全国にこのニュースが広まっていったのではないかと思います。

薩摩藩だけは騒がれることなく、表向き取り上げられることもありませんでした。吉良上野介の娘、鶴姫が藩主の奥方であり、家老が大石内蔵助と剣術道場で同門ということで赤穂大石家とつながりがありました。しかし、薩摩の武士階級子弟の教育制度、郷中教育の中では、赤穂義士伝が取り入れられ、人材育成に大きな影響があったといわれます。主君に対する忠義を考えることになり、西郷隆盛の思想形成にもつながったのではないかと思います。

詩篇143:10に「あなたのみこころを行うことを教えてください」とありますが、聖書に登場する信仰の勇者たちは、自分の主君である父なる神様に忠実でした。信仰の父と呼ばれるアブラハム、神様の律法を取り次ぎ、ユダヤ教の礎を築いたモーセ、静かなる神の声を聞いた預言者エリヤ、新約聖書の13巻を記した使徒パウロなど、いついかなるときにも、神の御心に従うことを第一にしていました。

日本でのキリスト教の布教を考えるとき、日本人の信条の根底にあるものを見極めることはとても大切だと思います。多くの人々が泉岳寺を訪れている事実に注目しなければなりません。近世日本はまれに見る法治国家だといわれています。理屈よりも法を重視した生き方によって、一度始めたことがなかなか変更できないという融通の利かない社会になっているのかもしれません。

ヤクザだった人がイエス・キリストに出会って回心し、今は素晴らしい伝道者として働いておられます。その話が書籍化され、「親分はイエス様」という映画になりました。その映画の中で、「自分の親分はイエス様だから、この方に命を懸けて従っていくんです」と語られた言葉が私の脳裏に突き刺さったのを今でも鮮明に覚えています。

日本人が真の主君であるキリストへの忠義に目覚めるとき、世界を変革する大きな力を生み出すことを信じています。

あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはいけない。見よ。悪魔はあなたがたをためすために、あなたがたのうちのある人たちを牢に投げ入れようとしている。あなたがたは十日の間苦しみを受ける。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう。(黙示録2:10)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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