兄弟たち、わたしがあなたがたに告げ知らせた福音を、ここでもう一度知らせます。これは、あなたがたが受け入れ、生活のよりどころとしている福音にほかなりません。・・・最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。次いで、五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。・・・そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました。(1コリント15:1~8)
今日の聖書箇所でパウロは、自分も教えてもらった者として語ろうとしていることが分かります。それから2千年にわたり変わらないものを私たちも与えられている恵みを感謝し、受け継ぐ者となりましょう。ここで、どんなものを受け継ぐかを考えてみましょう。
1. キリストの福音
パウロが伝えたかったのは、キリストの福音です。それは良い知らせです。キリストの体である教会は、制度や歴史ではなく、福音を土台としています。もれなく全ての人々を救うことができるという福音です。この世だけではなく、死んだ先も私たちに命を与える福音です。私たちの魂が福音によって救われるという事実は、今も100パーセント効力があるものです。
2. 福音の中身は主キリストの物語
キリストは聖書の伝える通り、神の御子イエス・キリストとして、人々を悪霊から解放し、病を癒やし、全人類の罪を背負って十字架で死んだだけでなく、死からよみがえり、死んでも生きるという希望を与えました。教会に来るのは、この福音があるからです。十字架と復活のキリストの物語があることを自分の事柄として受け止めてください。
3. キリストは人々に出会われた
イエスの十字架の物語は、昔話ではなく、死んだはずのイエスがキリストとして本当によみがえられました。ローマ兵たちは、弟子が盗んだといううわさを流しました。しかし、よみがえりのイエス・キリストと実際に出会った者たちが、こんなにもたくさんいるのであり、その彼らの証言があるのです。
4. 個人的事実としての福音
パウロは、よみがえりのキリストは、たくさんの人や使徒にとどまらず、教会の迫害者であった私自身にも現れた私の体験ですと言っています。福音の中身は私の中に生き、私もその恵みを受けているのであり、使徒とされたことを感謝し、十字架と復活のイエスを知っていると語っています。
5. 私が受け継ぐ福音
私たち一人一人が、私にも救い主イエス・キリストが現れてくださったと変わらぬ福音を頂き、証し人として共に歩んでいきましょう。福音の働きを過去の物語にしてはなりません。2023年に生きる私が福音の言葉を頂き、証し人として教会と共に歩んでいきますと告白し、祈りましょう。
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