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祈りの平和行進 穂森幸一

2022年6月2日11時43分 コラムニスト : 穂森幸一
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もし、あなたが、熱心に神に求め、全能者にあわれみを請うなら、もし、あなたが純粋で正しいなら、まことに神は今すぐあなたのために起き上がり、あなたの義の住まいを回復される。あなたの始めは小さくても、その終わりは、はなはだ大きくなる。(ヨブ記8:5〜7)

東日本大震災で被災された方々のために何か行動を起こしたいということをきっかけに、鹿児島県宗教者懇和会が結成されました。協力して募金活動を行ったり、お互いの宗教施設を行き来して勉強会を開いたり、一般市民にもアピールできるような講演会も開催しました。この活動を始めてから11年目になります。

ウクライナ侵攻の惨劇を目にしたとき、苦しんでおられる被災者の方々の力になりたい、戦争という暴力行為をやめさせて何とか平和を回復したいと願って行動を起こそうとしました。しかし、コロナ渦を理由に、一緒に集まることを拒否され、なかなか行動を起こすことができませんでした。それなら有志で立ち上がろうということで、募金活動と平和行進の実践を始めました。

祈りの平和行進といいますのは、まず市内の中心部にある教会に集まり、礼拝堂で祈りをささげます。それから仏教の寺院に移動するのですが、平和を願うプラカードを持って無言で行進します。そこでお祈りしてから神社に行きます。そして最後は原爆被災者の記念碑のある公園で締めくくるというコースです。各宗教施設でお祈りするときは自分の宗派のやり方で祈りをしてもよいということにしています。

この平和行進に対して、そんな行進なんかしなくてもそれぞれの宗教施設でお祈りすれば十分だという意見もあります。また、小グループで平和行進して、何かのアピールになるのかという人もいます。しかし、この様子を地元の新聞社やテレビ局が取り上げて、さらにインターネットで拡散されて、遠方の方から自分たちも同じような行動を始めたいという声があります。

繁華街でウクライナ難民のための募金活動をしていると「頑張ってください」と声をかけてくる人もいますが、中には「こんな活動をして何になるのか」とか「まず国内で苦しんでいる若者のために行動すべきだろう」と怒鳴りつけてくる人もいます。

ニュースで取り上げてくださっているときは、多くの方がどんどん募金してくださいます。しかし、何回か続けて立っていると、素通りされる方が多くなります。でも、そういうときに一生懸命に募金してくださるのが子どもさんたちです。幼稚園や小学校の子どもさんたちが10円玉を握りしめて来られるととても励まされます。この10円玉は小さな金額かもしれませんが、世界平和という大きな目標に向かっての一歩だろうと思います。募金している子どもたちを見ながら、聖書に記されている給食の奇跡を思い起こしました。

イエスは目を上げて、大ぜいの人の群れがご自分のほうに来るのを見て、ピリポに言われた。「どこからパンを買って来て、この人々に食べさせようか。」もっとも、イエスは、ピリポをためしてこう言われたのであった。イエスは、ご自分では、しようとしていることを知っておられたからである。ピリポはイエスに答えた。「めいめいが少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません。」弟子のひとりシモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った。「ここに少年が大麦のパンを五つと小さい魚を二匹持っています。しかし、こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう。」・・・彼らは集めてみた。すると、大麦のパン五つから出てきたパン切れを、人々が食べたうえ、なお余ったもので十二のかごがいっぱいになった。(ヨハネ6:5〜13)

男の人だけでも5千人といいますから、女子どもを合わせると何人になりますでしょうか。これだけの人々が食べて満腹するだけの給食が行われたのです。しかし、この奇跡のきっかけは少年の差し出した弁当でした。

さらにもう一つの教えが込められているように思います。人々が食べて満腹した後のパンくずを弟子たちが回収したら、12のかごいっぱいになったというのです。12とは弟子たちの人数です。弟子たちが給食のポランティアに徹していたら、自分たちの食べる分も満たされていたということです。これは仏教でいうところの托鉢(たくはつ)の修業に匹敵するのではないかと思います。

神道、仏教、キリスト教という異なる背景の宗教者たちが協力して行動しているのを見て、外国の方々はびっくりされますが、とても素晴らしいことだと言ってくださいます。実はこのようなことができるのは日本ならではことなのです。古来、日本人は外来文化に寛容であり、同化吸収していく能力を持っていました。また、神道と仏教が和合するのに尽力したのは聖徳太子ですが、太子自身は景教徒であったという説もあります。

私たちが今願っていることは、世界同時の祈りの平和行進ができないかということです。地球は丸いですから時間を決めて同時に行うなら24時間連続祈祷であり、連続行進になります。この行進に参加しておられる方の中には海外の知人に連絡を取り、実現を働きかけている人もいます。

世界に祈りの輪が広がることで祈りの波動が生まれてきます。この波動で地球は震えるのだと言った人もいます。心を天に向けて宗派を超えて祈るときに、大きな奇跡が起こると信じています。大きな目標を掲げ、さらにそこに向かって日々の具体的な実践を積み重ねていくことで、自身の信念が強固なものとなります。

信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦(ゆる)されます。ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表し、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。(ヤコブ5:15、16)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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