公正とは程遠い一方的な選挙によって、8月9日に6選を果たした現職の独裁者で、ベラルーシの大統領ルカシェンコ氏が、選挙後の17日に、首都ミンスクの工場を訪問した際の演説で信じがたい発言を発した。
演説に集まった群衆は、このほどの不正選挙に抗議し、退陣を求めてシュプレヒコールを上げた。
これに対し大統領は「お前たちは選挙に不正があったと不平を漏らし、再選挙の実施を求めるのか。私の答えはこうだ。我々は選挙を実施してやったとも。しかし、残念だが、お前たちが私を殺しでもしない限り、新たな選挙は決して行われないだろう」と述べた。
地元メディアがこの動画をインターネットに投稿したことでこれが明らかになった。
ベラルーシのある福音派の奉仕者によると、現在信仰が制限される事態には至っていないものの、選挙の2〜3週間前から、政府関係者とおぼしき不審な人物らが教会から教会へと訪ね歩き、聞き取りおよび調査するような動きがあったという。
ベラルーシの都市部では市民らの不満が連日数十万人規模のデモという形で噴出し治安が不安定化している。対する中央政府では、地方公務員らを動員して、官製の親政府デモを捏造しているが、数の上では桁違いに反政府デモが上回っている。
ベラルーシの福音主義信者は1・3%だが、「人々の心に主が働き、国に義があふれ、平和が守られるように」と祈ってほしいという。
ベラルーシの救霊と平和のために祈っていただきたい。
■ ベラルーシの宗教人口
正教関係 57・8%
プロテスタント 2・2%
カトリック 10・5%
無神論者 28・1%
ユダヤ教 0・5%
イスラム 0・6%