カトリック福岡教区は19日、九州北部豪雨災害の対応として、カトリック本郷教会(福岡県三井郡大刀洗町)の信徒会館ホールに「被災地ボランティア本郷宿泊所」を開設すると発表し、19日から宿泊の申込受付を開始した。開設期間は7月21日から10月末までの予定。同宿泊所は、被害の大きかった朝倉市まで約7キロメートル、車で20分弱、西鉄甘木線で約30分のところにある。
福岡教区は、今回の豪雨災害の対応に関する緊急会議を開き、被災地で活動するボランティアを支援するため、「被災地ボランティア本郷宿泊所」開設を決定した。同施設は、施設の関係上、男性のみ15人まで宿泊可能で、食事、風呂、寝具(布団、毛布類)は各自で対応することになる(近隣にスーパーやコンビニ、銭湯がある)。申し込めるのは、原則18歳以上(高校生は保護者の同意と引率者の同伴がある場合のみ可)で、宿泊期間は最長1週間。
同教区長の宮原良治司教は14日付の文書で、「被災地ボランティア本郷宿泊所」活動への経済的支援を呼び掛けるとともに、これは福岡教区の今年の目標である「いつくしみから踏み出す第一歩」の具体的な実践として受け止めてほしいと述べている。また、「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ25:40)というキリストの言葉を引用しつつ、「私たちも、社会的に脚光を浴びるような大きなことはできなくても、自分にできる手の届く範囲内で、この福音の実践者になりたいと思います」と訴えた。
宿泊希望者の申し込み・問い合わせ時間は午前9時~午後5時。7月25日までは電話(080・1761・4150)で受け付けているが、26日以降は、申し込みフォームに記入の上、ファクス(0942・65・9200)で申し込むことになる。利用案内ルールや申し込み方法の詳細については同教区のホームページから確認することができる。