世界基督教統一神霊協会(統一協会)の教祖・文鮮明のサインが入った3000万円の聖本などを購入させられたとして、千葉県在住の女性(58)が協会側に損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁は協会側に約2600円を支払うよう命じた。TBSが16日報道した。
この裁判で女性は協会側に3500万円の損害賠償を求めていた。協会側は女性とすでに和解したと主張していたが、東京地裁は、現在も女性は不安や恐怖を継続し受けているとし、「財産全部をむしり取るような形で高額の物品を購入させたり、献金を求めたりすることは社会的に相当な範囲とはいえない」と判決を下した。
TBSによれば、女性は18年前に一度脱会し、5年前に再び入信、翌年脱会するなど入信と脱会を繰り返していたという。