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先立ち行く主イエスに従い進む

先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(37) 宮村武夫牧師

2014年2月10日08時34分
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ゲッセマネの祈り・主の祈り
マルコの福音書14章27節~52節

[1]序

今回の聖書箇所・マルコ14章27~52節の中で32~46節に描かれている、ゲッセマネの園の場面に注意します。そのために、まず前後の箇所を見、前後との関係に意を注ぎながら32~46節の内容を味わい、マルコがマルコの福音書の最初の読者たちに何を伝えようとしていたのか探ります。

[2]前後の箇所(27~31節、47~52節)

(1)前の箇所・27~31節
最後の晩餐の後、賛美を歌いながら進む場面の後、主イエスとペテロの会話をマルコは描いています。主イエスとペテロの会話は、27~29節と30、31節に、同じ内容が異なる表現で二回繰り返され、その意味が深められて読む者の心に伝えられて行きます。

①主イエスは、旧約聖書ゼカリヤ13章7節を引用、「わたしが羊飼いを打つ」と、主イエスの十字架とその際弟子たちが逃げ散ることを語られます。しかし同時に、ご自身の復活についても、「しかしわたしは、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます」(28節)と、力強く宣言なさいます。

②主イエスのことばに対して、ペテロは、他の弟子たちとの対比で、自分自身の決意を伝えます。「たとい全部の者がつまずいても」(29節)。

③ペテロのことばに対して、主イエスは、「あなたは、きょう、今夜、鶏が二度鳴く前に、わたしを知らないと三度言います」(30節)と非常に具体的に、ペテロがご自身を否むことを指摘なさいます。

④31節、主イエスの具体的なことばに対して、ペテロはさらに一段と力を込めて、力説します。「たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません」(31節)。ペテロ同様、他の弟子たちも、自分たちの決意を強調。

(2)後の箇所・47~52節
ユダに導かれて、主イエスを逮捕しようとする群衆が登場します。

①彼らの背後には、彼らを派遣した「祭司長、律法学者、長老たち」(43節)が控えています。

②44節には、前もってなされた打ち合わせが明らかにされます。「私が口づけをするのが、その人だ。その人をつかまえて、しかっりと引いて行くのだ」との打ち合わせどおりことが進む様が描かれます。前もっての打ち合わせとその実行と、同じ内容を二度繰り返し、場面が読む者の心に深く刻まれて行きます。

③そのとき、ひとつの出来事が生じたのです。「イエスのそばに立っていたひとりが、剣を抜いて大祭司のしもべに撃ちかかり、その耳を切り落とした」(47節)。

④この事態の中で、主イエスが語られる際立つ、主イエスのことば。「しかし、こうなったのは聖書のことばが実現するためです」。主イエスは、すべての事態の背後に、旧約聖書に約束されている預言の成就を見ておられます。

⑤31節に見た、ペテロや他の弟子たちのことばとの鋭い対比で。「すると、みながイエスを見捨てて、逃げてしまった」と、彼らの実際の姿をマルコは率直に描きます。

51節と52節には、マルコの福音書だけに登場する記事で、一人の青年の姿を描いています。これは、若き日のマルコ自身の経験を描いているものとの理解があります。そう理解するのは、自然では。

[3]ゲッセマネの祈り(32~46節)

32節からは、直接にゲッセマネの園における祈りの場面です。主イエスが三人の弟子たちに語られたことばと主イエスの祈りそのものを注意。

(1)主イエスの弟子たちへのことば
この場面で、主イエスは弟子たちに、三回に分け語られている様をマルコは描いています。

①34節
他の弟子たちを置いて、主イエスがペテロ、ヤコブ、ヨハネだけをいっしょに連れて行かれたのです。

そして最初に三人に語られたことばが34節に記されています。

「わたしは悲しみのあまり死ぬほどです。ここを離れないで、目をさましていなさい」

「目をさましていなさい」とは、13章33節以下に見た、主イエスのたとえの中で繰り返し強調されていることばです。「わたしがあなたがたに話していることは、すべての人に言っているのです。目をさましていなさい」(13章37節)と結びのことばの中で要約している、弟子たちの役割です。

②37節と38節
主イエスはご自身が祈られるだけでなく、弟子たちの状態についても配慮なさいます。弟子たちの代表としてのペテロに語られます。

「シモン。眠っているのか。一時間でも目をさましていることができなかったのか」。このような状態の弟子たちに、なおも語り続けなさいます。

「誘惑に陥らないように、目をさまして、祈り続けなさい」。弟子の実情を、「心は燃えていても、肉体は弱いのです」と熟知なさった上で、主イエスは語られています。

③41節
「イエスにどう言ってよいか、わからなかった」(40節)状態の弟子たちに、「もう十分です。時が来ました。見なさい。人の子は罪人たちの手に渡されます。立ちなさい」と呼びかけ、ご自身を逮捕しようとする群衆の前に立たれるのです。父なる神の御心がなされるようにとの祈りの中からの行為です。

(2)主イエスの祈りのことば
このゲッセマネの園の祈りの場面における中心は、主イエスの祈りのことばです。35節と36節そして39節を注意したいのです。

①35節と36節
35節には、「それから、イエスは少し進んで行って、地面にひれ伏し、もしできることなら、この時が自分から過ぎ去るようにと祈り」と、主イエスの祈りの内容が伝えられています。この祈りの内容は、36節に見る、主イエスの祈りのことばにおいて、一段と明らかに示されています。

「アバ、父よ。あなたにおできにならないことはありません。どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください」

ここに見る祈りは、ひたすらに父なる神の御心がなるようにとの願いです。「アバ、父よ。あなたにおできにならないことはありません」と、父なる神が全能なお方であることを堅く信じつつ、さらに一歩踏み込んでいます。全能の神の御心の成就が中心です。御心がなるようにとの祈り、これがゲッセマネの園で主イエスが祈られた祈りの中核です。

②39節
「イエスは再び離れて行き、前と同じことばで祈られた」と、35節と36節の内容をことばどおりではありませんが、繰り返し強調しています。

[4]結び

ゲッセマネの園での主イエスの祈りの中心は、父なる神の御心がなるようにである事実を確認しました。

(1)この御心がなるようにとの祈りは、主イエスが弟子たちにどのように祈るのか教えられた、「主の祈り」においても、「みこころが天で行われるように地でも行われますように」(マタイ6章10節)と、大切な祈りの内容として提示されています。

(2)主イエスの家族として招かれている弟子たち、そしてキリスト者・教会の特徴は、まさに父なる神の御心が行われるようにとの一点です。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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