ローマ教皇フランシスコは15日、バチカンで行った恒例の一般謁見で、日本のキリシタンについて言及し、「日本のキリスト教共同体の歴史は模範となるものです」と語った。バチカン放送局が同日伝えた。
同放送局によると、教皇フランシスコはこの日、謁見で洗礼について語り、17世紀初頭にあった厳しい弾圧後250年に渡って潜伏しながら信仰を守ったキリシタン達が、なぜその信仰共同体としての精神を保ち続けることができたのかについて、「洗礼が彼らをキリストにおいてただ一つの体としたからです」と説明した。
教皇フランシスコは、弾圧により司祭がいなくなった日本では父母が子に洗礼を授けていたと語り、「なぜならすべての信者は、特別な状況においては、洗礼を授けることができるからです」と説明。「250年の後、日本に宣教師が戻った時、何万人ものキリスト教徒が発見され、教会は再び花開くことができました。彼らは洗礼のおかげで生き残ったのです。これは偉大なことです。神の民は子どもたちに洗礼を授け、それが続くことによって、信仰が伝えられていくのです」と述べ、洗礼の重要さを強調した。