日本キリスト教協議会(東京・新宿区、以下NCC)「障害者」と教会問題委員会は、11月12日から18日までの一週間を『「障害者」週間』として守るように呼びかけ、全国のさまざまなキリスト教「障害者」団体同士の交流を促進するためのセミナーなどを開催した。NCCは毎年11月の第2日曜日から始まる週を障害者週間として設定した。共に生きる者としてお互いを思いやり支えあっていくことの大切さを知り、垣根を除く働きを進めたい考えだ。
NCCが公表した「『障害者』週間のための祈り」は以下。
「障害者」週間のための祈り
1.天の神さま、すべての人は、あなたの愛によって生き、存在しています。
どうかすべての人が、さまざまな困難のうちにあっても、自分を大切にし、互いに尊重し合って生きることができるようにしてください。
ことに重い病を負う人、心や体にさまざまな「障害」を負う人が、イエス・キリストの愛と平和に信頼し、希望をもって生きることができるようにお導きください。
すべての人が偏見や差別する関係から解き放たれて、命と存在を尊び、互いの人権を真に尊重し合って共に生活できる世界の実現のために、わたしたちを遣わしてください。救い主イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン
2.天の神さま、私達がイエス・キリストの体である教会の交わりに招かれていることを感謝致します。私達はあなたから計り知れない恵みを与えられているにも関わらず、差別しあったり、互いを受け入れることが出来ずにいます。武力や力による支配、また経済優先の考え方によって人間の価値を決める社会や教育、偏見やゆがんだ習慣を作りだしてしまった私達の罪を赦してください。どうか私達が御言葉に従い、声なき声に耳を傾け、差別のない社会をつくり出してゆくことが出来るよう、私達に知恵と勇気と信仰をお与えてください。「障害」を負う人々と共にイエス・キリストの和解と平和の福音を伝え、全ての人々が生きる喜びを見出す社会を作って行くことができますように。私達の主イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン
3.子どもたちの祈り
天の神さま。わたしたちをあなたの愛する子どもとしてつくってくださり、ありがとうございます。わたしたち、ひとりひとりは神さまから与えられたからだをもっています。一人で歩くことができない人がいます。ともだちとはなすことができない人がいます。ともだちのこえがきこえない人がいます。どうか、わたしたちがあるけないひとのあしとなり、はなすことのできない人のくちになり、きこえない人のみみになることができますようにたすけてください。そして、わたしたちがみんないっしょに、イエスさまの愛をよろこぶことができますように。イエスさまのおなまえによって、おいのりいたします。アーメン