東京聖書学院名誉院長であり、日本ホーリネス教団東京聖書学院教会主任牧師の小林和夫師が19日、東京・新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(峯野龍弘牧師)で開催された春季特別伝道礼拝に特別説教者として参加し、新約聖書マタイの福音書11章28節を本文に「新しい生産を与える真の休息」と題して説教した。
小林師は、我々にとって何よりも重い重荷は『自分自身』であると説いた。主イエスは、助けが必要なときだけ、何か大きな悩み事を抱えたときだけ我々を助けるのでなく、我々一人ひとりのすべてを全身で背負い、この世のどんなものにも変えられない本当の安息を与えようとしている。小林師は、「(その安息は)自分の行いによって得られるものではなく、『わたしに来なさい』『わたしに来るならば』与えると、主ご自身がすべての人々を招かれているのだから、ただ主に心を開いてその招きを受け入れるだけで無条件に与えられる」と強調した。
本文は未信者にとって重要な箇所だが、すでに救いを受けたクリスチャンにとってもとても重要な箇所だという。
本文を記録したマタイは「休息を与える」という意味で、農業技術の用語『休耕田』が動詞化された単語を用いている。『休耕田』とは、生産能力を保つ目的で一時的に作物を栽培しない耕作地を意味する。耕作地は繰り返し休息を与えられることで、その都度以前よりも生産能力が上がる。
小林師は、主にある休息は一度だけでなく、『再び与えられる』『繰り返し、繰り返し与えられる』休息であると説いた。クリスチャンは、救いを受け入れて主にあるまことの安息をすでに体験しているが、生活の様々な場面で直面する問題への悩みや不安に絶えず襲われている。「主は『以前よりもっと確かな実りを結ぶ人生を歩ませるため』に、クリスチャンにも再び主にある休息を与えようとされている」と伝えた。
最後に小林師は、「イエスはあなたに本当の休息を与えられる」「主はあなたの人生を再び新しくして、本当に納得のいく人生、意義のある人生に変えられる」「もっと豊かな生産をする、もっと豊かな人生に変えられる」と未信者を救いに招いた。
この日、6人の未信者が小林師の招きに立ち上がって応答し、キリストの救いを受けた。