14日には東北地域に列車・自動車・バイクなどで調査チームを派遣し、被災地の被害度合の調査を行った。また地元の人々と接触し、最も必要としている物資の調査も行った。今週中にもさらなる調査チームが派遣される見通しである。
クラッシュ・ジャパンでは、基金から被災地で必要となる衛星電話、プリンター、コンピューターおよびワイヤレスルーターを購入することによる、東京と被災地のコミュニケーション円滑化を図っている。インテル・コーディネーターのデイヴィッド・セドラセク氏によると衛星電話は被災地域や孤立した地域にある人々と連絡を取るのに最も必要不可欠なツールであるという。
日本では大半の人が仏教と神道を信じているか、無宗教である。キリスト教徒の割合は1パーセントに満たない状況となっている。しかし日本中の教会がクラッシュ・ジャパンとともに苦しみの中にある人々の必要に応じようとボランティア活動を展開している。JEMAバイスプレジデントのケン・テイラー氏は「クラッシュは13日、第一回ボランティア会議を開きました。宣教機関その他関連部門から多くの方々が参加されました。効率的に、適切に支援し、そして精神的な必要に応じたいという参加者らの強い思いが感じられました」と述べた。
クラッシュ・ジャパンディレクターのジョナサン・ウィルソン牧師は「地震と津波のニュースにどのように対応すべきか困惑しています。テレビ上に被災地の様子が映し出されるにつれ、私たちは心を創造主に向け、主がこの偉大なる国家に心を留めて下さるように祈っています」と述べた。
13日のボランティア会議の際、ウィルソン氏は会議の初めに「被災地で傷を受けた人々の必要を満たせるように、心が震えている人々に慰めをお与えください」と主に祈りを捧げた。その後マタイ27章55節~61節を読み、イエスキリストが十字架に架けられ、息を引き取られた後、アリマタヤの金持ちのヨセフがキリストの遺体の下げ渡しを願い、それを取り降ろしてきれいな亜麻布につつんで、自分の新しい墓に納めた様子を現地の被災状況に当てはめた。
ウィルソン氏は「私たちは苦しむ人々の近くにいます。アリマタヤのヨセフは金持ちであったが情の深い男で、もはや汚くなっていただろうイエスキリストの遺体を自ら引き取り、その遺体を包んで葬りました。彼は愛する心で遺体を包みました。私たちがここで行う救援活動も、イエスキリストの苦しんだ体を助けることと同じです。イエスキリストの苦しんだ体を助け、またキリストの体を通して支援を行う。キリストによる慰めと助けを与えることがこの国で必要とされています。日本のすべてのキリストの体が強められるようになってほしい。政府や赤十字など多くの団体が救助に出向いています。彼らに比べれば私たちはアマチュアです。しかし私たちは何もレスキュー大会に出場しているわけではありません。政府や赤十字と同じ物資を支援する必要はありませんが、もっと重要な、被災地の人々が絶対的に必要なものを与えなければならなりません。イエスは3日目によみがえられました。私たちの信じる神は復活の力をもっています。だからこそキリストに仕える私たちは物事が(神の御心によって)良い方向へ向かっていることを知っています。被災地の人々に希望を与え、絶望にあふれている人々の中にあってイエスキリストの希望を分かち合いたい。主が私たちの働きを助けてくださいます。イエスが復活されたように、絶望の中にある人々への救援活動のあとには彼らの復興があります」と述べ、クラッシュ・ジャパンが主の助けによってこれから被災地に向かう多くの救援活動を行う人々のためのコーディネートをして行くべき必要性を強調した。
クラッシュ・ジャパンはクリスチャン有志による災害救援活動をサポートするボランティア組織で、JEMA(日本福音宣教師団)およびJEA(日本福音同盟)と連携した活動を行っている。クラッシュ・ジャパンは中国、ハイチ、インドネシア、ニュージーランドおよびその他災害地域での救援活動に過去数年間かかわってきた。クラッシュ・ジャパンでは、ボランティアの申し込みや救援依頼の相談も受け付けている。