【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)中央委員会は2月16日、ジュネーブのエキュメニカル・センターで開催された。中央委員会は総会に次ぐ重要意思決定機関で、2006年2月、ブラジルのポルトアレグレで開催された第9回総会以来、4回目の開催。
中央委では、2013年10月に韓国の釜山で開かれる第10回総会では、一致、正義、平和問題が取り上げられなければならない、と言う点に議論が集中した。またエキュメニカル(教会一致を目指す)な、また諸宗教間関係が急激に変化していることへの対処方法も協議された。WCC自体の在り方も問われる場面もあった。
WCCとの共同作業グループ議長、バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会のゴスベール・ビャムング神父は、世界のキリスト教が今直面している問題に立ち向かうことの必要性を指摘した。
この半世紀、カトリック教会とWCCは、「不信と憎悪が信頼と友好にとって代わられる」ような関係から、さらに「教理面での合意を共通の証しと奉仕に変えてゆくことが課題」となったと言う。
アルメニア使徒正統教会(レバノン)のナレグ・アレメジアン大主教は、移住者への宣教、宣教活動と諸教派間の関係、グローバリゼーションの挑戦への対決などに際し、目に見える教会の一致が必要だ、と訴えた。