【CJC=東京】ガリレオ・ガリレイが初めて天体観測を行ってから400年となる国際天文年を記念する展示をバチカン(ローマ教皇庁)博物館が10月15日から行っている。コペルニクスによって天動説の誤りが指摘されていたものの、それが実証されたのはガリレオが望遠鏡で天体を観測したことによる。
今では近代天文学の祖とされているガリレオだが、1616年と1633年の2回、ローマの異端審問所に呼び出され、地動説を唱えないことを宣誓させられた。
教皇ヨハネ・パウロ二世が、教会の判断は誤りであり、カトリック者は科学に敵対するものではない、と宣言したのは1992年のこと。
今回、ガリレオの発明した道具や天文学関係の資料が展示される。中には最初の発見を興奮して記した原典などもある。
展示は来年1月までの予定。