私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。また、朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これはあなたがたのために、天にたくわえられているのです。(第一ペテロ1章3節〜4節)
イースターは、教会ではクリスマスと並ぶ本当に大切なときですが、イースターにはなじみのない方も多いようです。イエスを信じる者には、死の力さえ打ち破る新しい命が与えられることを保証し、証明するために、まずキリストご自身が十字架から3日目の朝早く死からよみがえって下さったことを感謝し祝うときがイースターです。
キリスト教の中心は、イエスの十字架と復活、よみがえりということにまとめることができます。イエス・キリストがよみがえったことによって、残された人には大きな変化がありました。イエスが彼らに神の霊、聖霊を与えて下さり、彼らは人間としての魂や霊的な力だけで生きるのではなく、神の霊によって生きる者へと変えられたのです。また、イエスは弟子たちに使命を与えられ、自分のためだけに生きるのではなく、弟子として派遣されました。よみがえりのイエスによって、クリスチャンとしての生き様の要素が、一つ一つ与えられ、それによって彼らは変化したのです。そして、それは私たちクリスチャン全てに同じように与えられる変化です。イエスの復活は、あなたにとっても私にとっても、人生を変える切り札となるものなのです。
キリストの復活によって私たちは、切り札を手にすることができるのです。それを手にするとき、単なる宗教観や魂の観念的な世界から、神と結びつき特別な命をいただく、生きて働く信仰の世界に私たちは導き入れられます。
聖書は、この切り札によって私たちに与えられる3つのものを語っています。
1.新しく生まれ変わることができる
私たちは誰でも、弱さや理想とは食い違う自分を知っているので、いつの時代も変身願望がありますが、イエス・キリストが、「私のため」によみがえってくださったということが分かるときに、新しい生まれ変わりを体験し、本当の自分の姿に立ち返ることができるのです。
イエスの弟子たちも、自分の力で生きていたときは、イエスの十字架の死によって全ての計画が失われ挫折しました。しかし、よみがえりのイエス・キリストと出会ったときに、彼らは力を得、世界の歴史を変えるキリスト信仰の最初の使徒たちとなったのでした。
イエスのよみがえりの命に触れたからです。
2.希望のある人生が与えられる
自分の力では見い出すことのできなかった、夢とビジョンがあり、何があっても揺るがない人生の目標が分かり、希望のある人生へと神は私たちを導いて下さるのです。もし今、疲れ、ため息をもらしているなら、あなたこそイエス・キリストの復活、死を打ち破る命が与えてくれる希望という切り札を切るべきです。
イエス・キリストが死んだ時、挫折し夢は全部砕け散ったはずのペテロは、よみがえりのイエス・キリストと出会い、私たちの人生の中身を100%変える大逆転の力が働くことを宣言したのです。
3.消えることのない豊かな人生が与えられる
好況なときでさえ、日本の自殺者は3万人を越え、若者の自殺者は増え続けていました。物では心が満たされない状況があるのです。私たちには、イエスの復活により、消えることもなくなることもない豊かさが与えられています。
あなたの罪や弱さ、足りなさを全部背負って死んで下さり、あなたの汚れを清めてくださったイエスが、死からよみがえった時に与えられた命によって、あなたの心の中に平安と聖霊の恵み、神からの使命が与えられたことを信じる信仰により、あなたの生き方は変わります。
先日、胸部の動脈瘤破裂で死に瀕していた方のお知り合いのクリスチャンの方が電話を下さり、共に癒しを祈りました。手術をしてみると動脈瘤破裂の形跡はなく、心筋梗塞の症状で、手術はすぐに終わり、もうすでに退院されました。CTで間違いなく動脈瘤破裂だった患者が、手術をしてみると心筋梗塞だったのは、年間280件も同じような手術を何年にも亘ってし続けてこられたその先生にとって、初めての体験だったということでした。何の力が働いたのでしょう。よみがえりのイエスの力です。
私たちには、死の力を打ち破る力が働きます。あなたもイエスによって生まれ変わることができ、希望のある人生が与えられ、消えることのない豊かな豊かな人生が実現します。イエス・キリストは今も生きて働いておられます。このキリストの恵みを私たちは頂きましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。