能登半島地震の被災地を襲った記録的豪雨を受け、キリスト教系の支援団体が石川県内の被災地で支援活動を開始している。
オペレーション・ブレッシング・ジャパン
大雨による被害が発生した21日当日から、災害支援チームが現地でのニーズ調査を開始していたオペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)は、24日からスタッフが現地入りし、現場の被害調査と緊急物資支援を行っている。
道路は汚泥や倒木によって交通が妨げられ、入居が始まったばかりの仮設住宅や再建したばかりの住宅が浸水しているという。輪島市、珠洲市、能登町では、広範囲にわたる断水により、住民が深刻な水不足に悩んでいる。
OBJは初動支援として、飲料水60ケース、緑茶・清涼飲料水10ケースを、輪島市と珠洲市の仮設住宅などの被災者に配布。水不足を打開するために、アマゾンの「たすけあおうNippon被災地を応援ほしい物リスト」を通じた物資寄贈への協力を広く呼びかけている。
アマゾンから被災地支援のための物資を寄付できる仕組みで、まずは飲料水150箱(約2トン)を目標に、備蓄品と共に被災地に届ける計画だ。
ハンガーゼロ
被害調査と緊急支援のためにスタッフ3人を派遣しているハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は24日、パートナー団体の能登地震キリスト災害支援会(能登ヘルプ)と協力し、床上浸水した輪島市内の住宅で、家財道具の片付けや泥をかき出す作業に当たった。
住宅は、近くを流れる河原田川が氾濫して土砂などが流れ込み、床上約1メートルまで浸水したという。家財は全て水に浸かり、残すものと捨てるものの仕分けから作業を開始。家具を洗浄したり、床にたまった水や泥をかき出したりした。
作業に当たった地域では、他の住民からも、家財道具の片付けや泥出しの支援を要請する声があるという。
ワールド・ビジョン・ジャパン
元旦の震災以来、輪島市、七尾市、金沢市などで行政などと連携し、被災地の子どもを対象とした支援を行ってきたワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は25日、スタッフを現地に派遣。WVJがこれまで支援してきた教育機関や協働してきた諸団体を訪問し、ニーズを聞き取りつつ緊急対応を行っている。
各団体の支援活動に関する最新の情報や募金に関する情報は、各団体のホームページやSNSで確認を。