ロシアで伝道に励むレオニード(仮名)は、自国とウクライナの間で2014年に始まった戦い、そして22年に始まった戦いという、2つの戦争を記憶している。その間も、そして今も、彼は忠実に神に仕え、出会った人々に奉仕しているのだ。
「私の周りの人々は助けを必要としています。だから、妻と息子と私は家族一丸となって彼らの必要に目を留め、世話をしています。彼らのために食料を調達します。薪を割ったり、ちょっとした修理を手伝ったりです。そして何よりも神の御言葉を伝えることで、彼らを励ましています」
食料を渡すたびに彼は会話を始め、祈りをささげる。22年の夏、彼は約20人の子どもたちのために聖書キャンプを企画した。「子どもたちは救い主イエスについて、また罪の赦(ゆる)しについて学ぶことができました。彼らは神と聖書についてもっと知りたがっていました」
レオニードは週に一度、親たちを集めて神の御言葉の学び会を始めた。23年9月以来、4人の母親が集会に参加した。どの母親も大変な人生を送ってきた。「ある聖書研究会のことは一生忘れないでしょう」とレオニードは言う。「集会での議論は、将来と永遠の命についてでした。私は、私たちがイエスを知り、イエスに従うとき、神がどのように私たちの人生を変えてくださるかについて話しました。そして何とその日、この4人の女性たち全員がイエス・キリストを救い主として受け入れたのです」
二度の戦争に見舞われている北の地で、聖書をつぶさに学ぶこととは程遠かった人々が、聖書の学びを通して神を見いだし、信仰に入っている。何という喜び、そして励ましだろう。これら伝道者の働きと救霊のために祈っていただきたい。
■ ロシアの宗教人口
正教 64・0%
プロテスタント 2・1%
カトリック 0・6%
イスラム 12・5%
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