Skip to main content
2025年12月30日17時03分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
新・景教のたどった道

新・景教のたどった道(79)付録5:東方教会のシリア語について1 川口一彦

2022年11月18日15時31分 コラムニスト : 川口一彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:川口一彦景教大秦景教流行中国碑

シリア語聖書との出会いは、20年以上前にさかのぼります。骨董祭でポケット版のシリア語新約聖書(写真、表紙)を安価で購入したときでした。ページを開くと、鉛筆でシリア語聖書と書き込まれていました。

書体は、いわゆる東方書体(かつてはネストリウス式書体と呼ばれた)でした。その後、大秦景教碑のシリア語の解読、中央アジアや中国各地で発見されたシリア語と十字の刻まれた信徒墓石の解読を試みようと思い、再び取り出して学び始めました。大秦景教の研究には、シリア語と漢文、東方教会史を学ぶことが大事であることが分かり始めました。

シリア語を理解する一番良い方法は何か。それは、シリア語話者がいる現地に行き、生で聞くことと考えましたが、無理なことから、いろいろな方法で学ぼうと試みました。シリア語聖書を和訳することを考え、全てをご存じで聖書の著者である神様に知恵を求めて祈りつつ、シリア語学者の方々からも教えられながら学び始めました。

最初に手にしたシリア語聖書の表紙と和訳

新・景教のたどった道(79)付録5:東方教会のシリア語について1 川口一彦

主イエスが復活されて昇天後、イエスの使徒たちや70人の弟子たちは、イエスの命を受けて東西南北にグッド・ニュース(福音)を広めていき、多くの信徒が起きていきました。特に、シリア語を使った東方教会の共同体は、バイブル・メシアロードにより、シリアのエデッサ(現在のトルコのウルファ)を拠点として東方のペルシア、中央アジア、中国へと宣教しました。南インドにも使徒トマスらの働きにより伝わりました。

新・景教のたどった道(79)付録5:東方教会のシリア語について1 川口一彦

現在も使徒トマス教会の礼拝では、シリア語が使われています。そこを見学する機会が与えられ、当時の使徒トマス神学校の校長から説明を聞いて学んだことを覚えています。

シリア語はヘブル語などのセム語群に属し、アラム語の一種です。エストランゲロ書体、東方(ネストリウス式)書体、ヤコブ派の西シリア書体の三書体があります。それぞれ子音や母音の表記も少し異なります。それを自分の学びのために、一覧表にまとめました。シリア語聖書はペシッタ版です。ペシッタとは簡体、直訳の意味で、ヘブル語聖書からの訳です。

このように、一覧表にしてみると違いが分かります。大秦景教碑のシリア文字は、エストランゲロ式書体で書かれていることも分かります。

作成したシリア文字の一覧表

新・景教のたどった道(79)付録5:東方教会のシリア語について1 川口一彦

シリア語の一例として、マタイの福音書5章14節部分の三書体を紹介します。ギリシャ語や英語のように左から右に書き読みするのでなく、ヘブル語と同じく右から左に書き読みします。

新・景教のたどった道(79)付録5:東方教会のシリア語について1 川口一彦

次の写真は、南インドにある使徒トマス神学校の礼拝堂に設置されていたものです。上は「預言者モーセ」、下は「使徒パウロ」とエストランゲロ式書体で表記してあります。(つづく)

新・景教のたどった道(79)付録5:東方教会のシリア語について1 川口一彦

※写真は筆者が撮影。

<<前回へ     次回へ>>

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
『Robinson's Paradigms and Exercises in Syriac Grammar』J.F.Coakley, Oxford University Press, Revisions 2013
『A Compendious Syriac Dictionary』J.Payne Smith, Wipf and Stock, 1999
その他、シリア語聖書や関連する幾つかの和洋書を参考にしている。

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:川口一彦景教大秦景教流行中国碑
  • ツイート

関連記事

  • 新・景教のたどった道(78)付録4:景教碑の書体と漢字について2 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(77)付録3:景教碑の書体と漢字について1 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(76)付録2:聖書の右の優位と東アジアの左の優位の違いについて 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(75)付録1:大秦景教流行中国碑の十字部分の意味 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(74)東方景教の遺跡を巡る旅・南インドの使徒トマス遺跡 川口一彦

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • ワールドミッションレポート(12月30日):ツバル 南洋の島国が、岩なるキリストに立つように祈ろう

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(259)聖書と考える「年末SP・秘湯ロマン」

  • ワールドミッションレポート(12月27日):ウガンダ アフリカの真珠―真の霊的変革を求めて

  • ワールドミッションレポート(12月29日):コンゴ民主共和国 決して見捨てない―暴力の連鎖にあらがう福音の光

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(259)聖書と考える「年末SP・秘湯ロマン」

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

編集部のおすすめ

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.