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御心の計画 穂森幸一

2022年1月27日11時20分 コラムニスト : 穂森幸一
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主のはかりごとはとこしえに立ち、御心の計画は代々に至る。幸いなことよ。主をおのれの神とする、その国は。神が、ご自身のものとしてお選びになった、その民は。(詩篇33:11、12)

日本の代表的な宗教者としてその名が知られている内村鑑三は、クリスチャンとしての信仰に基づく生き方を貫きましたが、周囲とのあつれき、四面楚歌(そか)の中で経済的に追い込まれ、年越しも思うようにできないありさまでした。周囲を恨んでもいいような状況だったにもかかわらず、彼は「私は2つのJを愛しているJesusとJapanだ」と断言しています。周囲の迫害の中でも国を愛する思いは強く、また大和の民の救いのために祈り続けていました。

戦前の行き過ぎた軍国主義のせいで、愛国者という言葉を用いると国粋主義者とか右翼みたいな言い方をされることがあります。しかし、いくらグローバリズムが叫ばれようと、生まれた国を愛し、祖国の民のために祈ることは大切なことです。私は初めて渡米するときに、米国の歴史、国土のことをしっかりと勉強し、十分な備えをしたと思っていました。実際にはそのような事前知識はほとんど役に立ちませんでした。米国人から質問を受けたのは、日本の歴史のこと、文化の詳しい知識についてでした。そのことに対する備えが十分でなかったので、かなり慌てたことを覚えています。帰国してからは、日本の歴史のことを勉強するようになりました。

世界最古の文明はバビロニア、エジプト、黄河、インダスの四大文明などと教科書では教えられていましたが、それよりももっと古いのは日本の縄文とメソポタミアのシュメール文明だといわれます。縄文時代は1万7千年くらい前に始まったといわれますが、縄文土器の発明により、煮炊きする料理が始まり、出汁を取るようになって料理が進化したといわれています。また焼物のときに、まきを燃やすのではなく炭を利用するようになって、炉の温度を上昇させることができるようになり、土器の厚みが薄くできるようになったといわれます。薄い土器のおかげで食器を手に持って食べることができるようになり、食生活にかなりの改善が見られたそうです。炭の活用により炉の温度が高まったので、金属を取り出すこともできるようになりました。

縄文人が船を操り、世界を駆ける海洋民族であったのは、南米や中東で出土する縄文土器などによって証明されています。また、縄文人とシュメール人との交流は日本各地に残されているペトラグリフ(岩文字)が物語っています。

シュメールについては長い間詳しいことが分からず、幻の民といわれていましたが、粘土板の解析によって実態が明らかになってきています。シュメール人は戦いを好まず、平和を愛する人々だったようです。天文学、数学、法律、工学に優れ、車輪の発明もしています。人類最初の文字を発明した民族といわれています。都市国家を形成し、ウルも重要な拠点の一つだったようです。BC2000年ごろに鉄の武器を駆使するアッカド人が侵入してくるようになり、指導階層を中心に脱出を図り、しまいにはシュメールの都市国家は消滅してしまったといわれます。西へ脱出していったのが、アブラハムの父テラです。テラは一族を引き連れてウルを脱出し、カランに行きます。信仰の父祖アブラハムとその妻サラは、シュメールの子孫ということになります。そして、アブラハムが神の召命を受けてカランを出て、約束の地カナンを目指します。(創世記11:27〜32)

旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記はモーセの監修のもとに編さんされたといわれていますので、モーセ五書と呼ばれます。年代的にはBC1500年です。この時期よりもはるかに古いシュメールの粘土板の中にギルガメシュ叙事詩がありますが、そこに洪水の詳しい記述があります。恐らくこのような文献も編さん時に参考にしたのではないかと推測されます。

そして、これは聖書には記されていませんが、東の果ての地を目指したシュメールの一団があったという説があります。日出国で縄文人とシュメール人が合流するのです。その説の根拠とされているのが、日本の神話とシュメールの神話の類似性です。例えば、ヤマタノオロチや草薙剣(くさなぎのつるぎ)とそっくりの話がシュメール神話の中にあります。

最近注目されていることですが、聖書の中にシュメールという地名の記載があるというのです。創世記11章2節ですが、新改訳聖書は「シヌアル」、新共同訳は「シンアル」、口語訳は「シナル」と訳しています。日本の古代史では皇(スメラ)という表現で用いられています。さらに、創世記の記述を見ますと「そのころ、人々は東の方から移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した」とあります。東の方から来た人がシュメールを造ったとあることから、縄文人が関わったのだという仮説もあります。縄文人が建国し、国家終焉のときは自分たちの祖先の地に戻ったと想像するのは心躍る夢物語です。行き過ぎだとお叱りを受けるかもしれませんが、歴史の隙間に入り込んでいろいろと推理すると楽しくなります。

縄文、弥生時代から続く日本という国は世界最古の国であり、文明発祥の地ともいわれます。食生活は山の幸、海産物、栽培した穀物と多種を取り入れ、バランスの取れたものでした。植林を実践し、環境保護にも貢献しています。何よりも平和を好み、1万年間、戦争のない状態だったといわれます。このような素晴らしい祖先を持っていることを誇りに思います。

明治以降、行き過ぎた軍事主義も入り込み、不幸な戦争に突入していくという悲劇もありましたが、これは欧米列強に肩を並べようと無理した弊害だと思います。歴史の明暗含めてこの国の将来に期待し、祈り、愛していくというのが、信仰の大先輩内村鑑三の生き方だったのではないかと思います。

現状の政界を見ると失望することが多いですが、使徒パウロがテモテに勧めているように、政治をつかさどる人々のためのとりなしの祈りも必要です。祈りによってこの国は変わります。世界のためにも祈ることは必要です。主なる神は私たちの祈りを受け止め、必ず応えてくださいます。

そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。(1テモテ2:1、2)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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